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速報が流れ、肩を落とす玉城さん =13日夜、那覇市

当確打電に選対落胆 玉城デニーさんが敗戦の弁 支援に感謝も「SNSデマで歪められた」 

 沖縄県知事選の投開票が行われた13日夜、那覇市の玉城デニーさんの選対事務所では、午後8時すぎにテレビで「古謝さん当確」の速報が流れると落胆のムードに包まれた。落選が決まった玉城さんは集まった支援者を前に感謝を述べつつ、SNS上での誹謗中傷やデマの氾濫を指摘し、選挙制度や法整備の必要性を訴えた。
 玉城さんは「多くの皆さんとともに県民のため政策を掲げ取り組んだことには感謝の気持ちでいっぱいだ」とあいさつ。敗因について「選挙に名を借りたひどい状況が野放しにされ、SNS等で有権者の選択が歪められた。国として早急に対策を講じるべきだ」と語った。
 相手陣営が掲げた政策に対しても不満を露わにし、「新知事がどう沖縄を豊かにしていくか一県民として見届ける」と述べた。
 選対本部長を務めた高良沙哉さんは「2期8年の実績には自信を持って戦ったが、選挙戦の出発点の遅れや県外からのデマ・誹謗中傷による攻撃が響いた。新知事になっても辺野古の問題や基地の重圧に対し県民の民意に立って訴えてほしい」と語った。

玉城デニーさんの弁
 本当に、私たち選対本部、それから多くの市民の皆さん、それから全国からも応援に来ていただいた皆さんと一緒に、県民のために、これからの沖縄をもっと伸び行く島にしていこうということで、この政策を掲げて取り組んだことについては、まず本当に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
 敗因は色々あると思います。私は図らずも昨日叫びましたけど、叫び声を上げなければいけないぐらい、その選挙に名を借りたひどいありさまが野放しになっている。特にSNSの状況、現場での混乱などなど。私はこれから、日本の選挙制度、法律も含めた選挙制度を考えた場合に、本当に良識な国民や有権者の選択が歪められるようなことがあってはならない。そのことは国として早急に対策を講じて、そのための教育を丁寧に丁寧に国民に伝えていかなければいけないのではないかということを痛感いたしました。
 結果は県民の選択ですので、容認の候補者を選んだということは、結果を見るとそうであろうと思います。ただ、辺野古は作れませんよ。辺野古作って那覇空港を差し出すんですか。彼はそれは答えていないんですよ。だから矛盾がある計画を進めている国に対して、それには納得しないという県民を代表して私が主張したことは間違っていません。
 この間の候補者の発言や応援する方々の発言を聞いていると、おそらく基地問題は目に見えてスパッスパッと進んでいくと思います。進まなかったらうそですね。そのくらい本当に期待感を持たせた言葉であったし、それは公約であろうという風に思います。公約は守ることに徹するべきだと思いますし、政府は真摯(しんし)に候補者をはじめとする多くの県民の思いと声に誠実に対応していただきたいという風に思います。
 一貫して、こうすればできますよということを数字をもとにして説明をしていましたので、ですから本当に私が当選していたらですけど、タラレバで申し訳ないんですけど、来年から中小零細企業で働いている5万人の人たちの給料は確実に上がりました。それを彼がどうするかということは、彼の、候補者の手法を私もよくよく見させていただきたいと思います。
 復帰以降の世代が人口の半数以上を占めるこの沖縄の、ある意味で言うと現状の結果がこの結果であり、別の考え方をすると、いわゆる近現代史をあまり語る必要がない社会環境になっていくと、おそらく沖縄の基地問題や、これまでの歴史上の私たちがどうしても伝えていかなければならなかったさまざまなことが、どれだけそれを伝えることに重みを置いて取り組んでくれるのかということについては、しっかりと注視をしておかないといけないと思います。

玉城デニーさん「メディアは検証の役割を果たせ」
 多くの県民の皆さんが応援したいという気持ちを持って、当日投票という大事な権利を果たされた結果が今日の数字に出ている。そこは非常にありがたい。
 だが、相手方の「県民所得2倍」や「手取り2倍」は意味が異なる。選挙期間中に言葉が変わっているが、本来であればメディアが「総額で2倍とはどういう意味か」と追及すべきだ。トリクルダウンで一部が儲かれば2倍になるという、アベノミクスの失敗の典型ではないか。それをわれわれが選挙期間中にじっくり語る時間はない。
 私は来年から中小零細企業の給与を上げ、社会保障費を県が負担する財源確保策まで具体的に説明した。相手は数字の裏合わせも説明しないまま選挙を終えた。当選した以上、公約の追及や答えを県民から求められることになる。
 メディアも時間を持ち、組織や有識者のネットワークがあるのだから、生放送ですぐに検証できるはずだ。それだけの力を持つ皆さんが行使しないことで、相手に有利な状況が放置されている。
 匿名性の高いネット上での誹謗中傷やデマのモラル欠如はひどい。SNSから誹謗中傷が広がっていくことに対し危機感を抱いている。人権尊重や悪用防止のため、国がしっかりと法整備を行い対策を講じるべきだ。
 沖縄県知事選は、日米同盟や近現代史の歪みが吐き出される場にされてしまった。政策や人物で選ぶ選挙であるべきだ。敗北はしたが、新知事がどう沖縄を豊かにしていくか、一県民としてしっかり見届けていきたい。

記者団の質問に応じる玉城さん

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