「大切な命を守るために」役割学ぶ ゲートキーパー養成講座 寄り添い、孤立防ぐ大切さ
宮古島市の自殺対策強化事業「ゲートキーパー養成講座~大切な命を守るために、私たちにできること~」が14日、市役所で行われた。講師の宮城聡氏(新垣病院・公認心理士)は自殺を考えている人の心理などを説明し、自殺の危険を示すサインに気づき適切な対応を図るゲートキーパーは「命の門番」と位置付けられており、悩んでいる人に寄り添い関わりを通して「孤立・孤独」を防ぎ支援することが重要と述べた。
自殺対策強化月間の3月、市は正しい知識と普及啓発のために今年も市民対象の同講座を実施された。障がい福祉課基幹相談支援センターの長濵綾子さんが市内の現状を報告。2025年度の自殺者は9人(前年比5人減)で、60歳以上の男性の割合が高く、原因は健康問題が最多となっていることなどを説明した。
宮城氏は「全国的に自殺者は減少しているが小中高生が増加していることが課題。地域で連携し守る取り組みが必要である」と述べた。
自殺については、調査分析を踏まえ「職場環境の変化」「職場の人間関係」「失業」「生活苦」などいくつかの要因が重なり、最終的に体調を崩し食事が摂れないなどメンタルがやられて健康問題で自殺することが見えてきたと分析した。
ゲートキーパーの役割は▽気づき(家族や仲間の変化に気づく)▽声かけ▽傾聴(本人の気持ちを尊重し耳を傾ける)▽つなぎ(早めに専門家に相談するよう促す)▽見守り(温かく寄り添いながら、じっくりと見守る)―と説明。「日頃からの関係性が大事で何かあったときに、どこに誰に相談するかが重要」と助言した。
心得については「相手が話しやすく、自分も聞きやすい距離を確認する。温かみのある対応し真剣に聴いているという姿勢を相手に伝える。心配していることを伝え分かりやすく、ゆっくりと話をする」などを解説した。


