遠藤登喜子医師

乳がん早期発見・治療、検診率向上を訴える

 アジア放射光バイオメディカルイメージング会議市民講座(主催・宮古実行委員会)が1日、マティダ市民劇場で行われた。近年、女性に増加している乳がんについて県立宮古病院外科の浅野志麻医師、名古屋医療センター臨床研究センター高度診断研究部長の遠藤登喜子医師が講演。乳がんの現状や治療法などを解説し、早期発見早期治療の重要性、検診率の向上に取り組むよう呼びかけた。

 浅野医師は国内の乳がんの発症状況や治療方法などを説明。「乳がんは30代を過ぎてから増え、40~50代でピークを迎える。検診率は10%と他のがんや海外に比べると認知度も低い。自己検診で見つかっても放置しないでほしい」と述べた。年々、乳房の温存手術など治療方法も進んでいるが「治療にも限界がある。再発した場合、手術で治るのは数%しか期待できない。目標は根治からがんとの共存になる。そのためにも早期発見と早期治療が大切。先ず自分で月1回の触診からスタートしてほしい」と訴えた。

浅野志麻医師


 遠藤医師は乳がんで年間1万1300人の女性が死亡しており「他のがんに比べて若い年代でり患してしまう。怖がらずに受診し、治療してほしい」と話した。早期発見の利点について「命取りにならないステージでの治療開始を目指したい。乳房を温存でき、QОL(生活の質)を低下させない」とし、▽乳がんり患と死亡は増加している▽マンモグラフィを用いると非触知の早期乳がんも発見可能なことが多い▽早期発見・治療によって乳がんは救命できる▽早期発見で乳房温存治療の可能性が高まる│を認識してほしいと呼びかけた。
 下地敏彦宮古島市長もあいさつに立ち「昨年は1650人が検診を受けた。これを機に早期発見が進んでほしい」と述べた。

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