観光客の利便性が向上したインフォメーションカウンター =宮古空港

観光客への新たな案内窓口 宮古空港 電子看板&AIで情報提供

 宮古空港ターミナル内のインフォメーションカウンターにバスの時刻表や観光案内、レンタカー会社の空車や電話番号などが確認できるデジタルサイネージとAIチャットボットサービス2機が導入された。これにより、空港利用者へのサービス向上、レンタカーやバスなどの交通機関等へのスムーズな案内が可能となる。また、2月から同カウンターに人員を配置されていることも併せて発表された。
 この事業は宮古島観光協会が提案し、宮古島市や宮古空港ターミナルの協力の下、県の観光基盤構築事業の予算を活用し実施された。
 5日、同観光協会の川満正寛事務局長と同ターミナルの平敷達也専務が同空港内で概要を説明した。
 それによるとデジタルサイネージは、バスの時刻表と計25のレンタカー会社の空車状況や電話番号が表示されるほか、伊良部大橋などの観光地の映像、各ホテルや飲食店のPR映像なども表示される。
 案内カウンターの有人化は、コロナ以前の4年10カ月ぶりの設置。午前10時から午後4時までの対人受け付けが可能となるものの、それ以外の時間には人員不足などもあることからそれらを解消するため、AIチャットボットサービスも導入された。
 同サービスは観光シーズンの調査に基づき、昼食可能な飲食店といった観光客が求める情報を多言語対応のチャット形式で案内ができる。また、付近に設置されたQRコードを読み込むことで、空港外でも同サービスを利用することが可能だという。
 川満事務局長は「宮古島の玄関である空港でのサービス向上に努め、楽しい旅行へのサポートをしていきたい」と語った。
 平敷専務は「幅広い世代に対応できるような事業となっているため、満足度の向上が期待できると思う」と話した。
 また、PR映像などを表示するデジタルサイネージには現在、3枠空きがあるとのことで、有料だが希望する事業者は同観光協会(79・6611)まで問い合わせするよう呼び掛けている。

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