陸自宮古島元司令は不起訴、連絡会「納得できぬ」

 陸上自衛隊宮古島駐屯地司令兼宮古警備隊長(当時)の比嘉隼人氏が、市民団体への強要容疑として告発されていた問題で、那覇地検平良支部は比嘉氏を不起訴とした。処分は12日付。
 告発していたのは、市民団体「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」。告発状などによると、比嘉氏は2025年8月の徒歩防災訓練の際、公共の駐車場で監視・抗議活動をしていた住民に対し、「許可を取ってこい」などと激しく詰め寄ったとされる。住民側はこれが「恫喝(どうかつ)による表現の自由の侵害」に当たるとして刑事告発し、警察が今年1月に書類送検していた。
 地検平良支部から不起訴の通知を受けた住民連絡会側は、SNS上で「自衛隊員が市民を恫喝してもいいということか」と激しく反発。「A4一枚の紙に『不起訴』の文字で終わり」「訴えた側は2回もの現場検証が行われたのに、訴えられた側の現場検証は行われなかったのではないか」などと検察の捜査姿勢に疑問を呈し、不起訴の理由を強く質す姿勢を示している。
 住民連絡会側は今年、国と比嘉氏個人を相手取り、計315万円の損害賠償を求める国家賠償請求訴訟を那覇地裁平良支部に提起している。今月9日に開かれた第1回口頭弁論で、国側は請求の棄却を求め、全面的に争う姿勢を示していた。

関連記事一覧