3年ぶりの教育の日市民大会開催で会見を開く大城教育長 =市役所

「教育の日」市民大会開催 3年ぶり、参加呼び掛け

 宮古島市教育委員会(大城裕子教育長)は今月18日に未来創造センターで、3年ぶりに「教育の日」市民大会を開催する。市は教育に対する市民の関心と理解を一層深め、市民全体で充実と発展を図るため、毎年2月の第3日曜日を「教育の日」と定めている。大会では模範生徒2人などを表彰するほか、今後の部活動のあり方を考えるための講演も実施する。大城教育長は7日、市役所で会見を開き、市民に参加を呼び掛けた。大会は午後2時開始。
 3年ぶりの「教育の日」市民大会開催について大城教育長は「市民の皆さんや学校関係者が一堂に会し、市の教育について共に考える機会。市の教育推進の一助となる大会になればと考えている」と述べ、広く市民に参加を呼び掛けた。対象は児童生徒を含む市民全般で、大会参加に事前申し込みなどは不要。
 島沢優子さんを招き、「生徒主体の部活動を支えるために」と題した講演会を開催する。文部科学省は教職員の負担を減らすための働き方改革の一環として、休日の部活動を地域に移行する方針を示している。市の部活動のあり方について考える機会とするため、島沢さんに講演を依頼したという。
 大城教育長は「働き方改革の観点だけでなく、子どもを主体とした部活動のあり方も含めて考えていきたい。保護者や教職員、地域住民の部活への関わり方など、主体的に部活を支える仕組みが必要」と述べた。
 模範児童・生徒で表彰されるのは、西銘結衣さん(城東中3年)と砂川琉聖さん(狩俣中1年)の2人。西銘さんは学校統合当初のリーダーとして生徒会に貢献したほか、地域の老人会での民謡披露など地域貢献などに取り組んでいる。砂川さんはクラスメイトが楽しく学校に登校するための環境づくりなどを工夫しているほか、文化面で多くの表彰を受けている。
 教育功労者では平良静さんを表彰。平良さんは30年間にわたり、どんぐりや木の実、木の葉といった秋に関する教材を市の各小学校に提供している。
 大会のオープニングセレモニーはみやこ少年少女合唱団が務める。GIGAスクール構想の取り組みについての実践報告のほか、県高校春季大会空手道個人形で優勝した近藤花音さんら宮古高校空手部の演武発表なども行われる。

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