立民・古賀氏の自衛隊発言に激しい怒り 沖縄県自衛官募集相談員連合会が抗議文提出 「名誉と尊厳傷つけた」と公式の場での謝罪求める
立憲民主党の古賀千景参院議員(59)が参議院決算委員会において、自衛隊への志願理由について家庭の経済的事情と結びつける不適切な持論を展開した問題で、沖縄県自衛官募集相談員連合会(渡久山光宏会長)は17日、古賀氏宛てに強い怒りと失望を込めた抗議文を提出した。渡久山会長は、発言がその場で訂正・撤回されたものの「傷ついた自衛官や家族、相談員の思いが消えるものではない」と厳しく指摘。国会議員としての社会的責任を踏まえ、公式の場での明確な謝罪と現役自衛官らとの意見交換の機会を設けるよう強く要請した。
この問題は、15日に開かれた参院決算委員会で、元小中学校教諭の古賀氏が子ども向けの防衛省作成冊子について質疑した際に発生。古賀氏は声を張り上げ「自衛隊に行く子どもたちって、経済的に厳しい子どもたちが行くんですよ。豊かな子どもたちは自衛隊とかなりませんよ」と発言した。
この発言に対し、答弁に立った小泉進次郎防衛相(45)が「自衛官の家族に対する一面的、かつ配慮に欠ける発言。事実誤認だ」と即座に猛反論。与野党からも「すさまじい職業差別」「隊員や家族への侮辱」などと批判が続出し、立憲民主党は16日に古賀氏を厳重注意処分としていた。
沖縄県自衛官募集相談員連合会は抗議文の中で、防衛大臣や自治体首長から委嘱を受けて優秀な人材確保に奔走している地元の現状を説明。若者たちの志願動機は「国を守りたいという使命感や災害派遣への憧れ、社会貢献への思いなど実に様々だ」とし、これらを偏見で一括りにした古賀氏の発言を「現実を踏まえない職業差別的な発言」と断じた。
さらに、本土復帰以降も自衛隊を取り巻く環境が厳しかった沖縄において、誤解や偏見の払拭に努めてきた募集相談員の地道な活動に少なからぬ悪影響を及ぼしかねないと危惧を表明した。
渡久山会長は「自衛隊は国民の生命と財産を守り、災害時には誰よりも先に現場へ赴く組織。任務に誇りを持つ自衛官への敬意と正しい理解が社会全体に広がることを切に願う」とし、古賀氏に対して発言の重みを真摯に受け止めるよう重ねて求めた。
また、この問題を巡っては各方面からも抗議の声が上がっている。陸・海・空自衛隊出身の地方議員有志(福島県議の渡辺康平氏、元那覇市議の大山孝夫氏ほか)も連名で抗職宛てに抗議文を提出。「進路選択を経済的事情と結びつけて論じることは、自衛官の人格と名誉を傷つけ、その志を矮小化するものだ」と強く非難した。議員有志らは立憲民主党に対しても再発防止策を講じるよう求め、自衛隊の職務と社会的役割についての正しい理解に基づく国会論議を行うよう求めている。


