3Dプリンター住宅、上野野原も候補地に 低コスト整備事業 旧平良児童館跡地は造成課題
宮古島市が民間と連携して進めている「先進技術活用型住宅整備事業」の3Dプリンター技術を用いた低コスト住宅建設について、当初予定していた旧平良児童館跡地に加え、上野野原の旧上野トロピカルフルーツパーク跡地も並行して整備を進める方針であることが分かった。企画政策部が27日、市議会議員への進捗(ちょく)状況などの説明で明らかにし、事業推進への理解を求めた。
石川博幸企画政策部長の説明によると、旧平良児童館跡地での建設に向けて樹木の伐採後に確認したところ、敷地の出入り口となる道路から隣接する畑までに約9㍍の高低差があることが判明。大規模な造成工事が必要なほか、車両の進入経路確保のために隣接する民有地取得の必要性が生じる可能性があるという。
石川部長は「新たな費用負担、整備完了までの工期の長期化が懸念される」として早急に進められる候補地を探した結果、旧トロピカルフルーツパークの一部を活用していきたいとの考えを示した。
議員からは市街地での建設が基本とする当初方針との整合性を問う質問が出されたが、市側は「(市有地を)探したが、すぐに着手できそうな場所が見当たらなかった。旧トロピカルフルーツパークが今のところ最適な場所である」と答えた。
このほか、2カ所で進めた場合の予算増加への懸念や実証年数、建物戸数、3Dプリンター住宅製作現場の見学希望など多岐にわたる質問が相次いだ。
同事業は、市と民間事業者が連携し3Dプリンターを活用した低コスト住宅建設実証に取り組むもので、医療従事者らエッセンシャルワーカーなどに「賃貸住宅」として提供することを目的としている。市が市有地の貸付、既存施設の解体、水道の配管等を含めた土地の造成を担い、民間事業者は国の補助金を活用し3Dプリンター住宅を建設する役割分担となっている。
建築建物は10戸で、スケジュールは10月ごろに着工し、来年4月の入居開始を予定している。


