絶景の地でクラフトビール トゥリバー「muto」に醸造所来月開業 地域資源生かし魅力発信 沖縄公庫・沖縄銀行が協調融資した
沖縄振興開発金融公庫、沖縄銀行が協調融資を行ったmuto(下地一盛代表)のクラフトビールのブリュワリー(醸造所)「ムエイ・ブリューイング」と併設するレストラン「ガーリックチキン チキチキ」が5月1日、平良久貝のトゥリバー地区に開業する。同公庫宮古支店の島袋林紀支店長らが27日、同地区内にある商業施設「ヤード宮古島」内の製造工場で会見し、下地代表は「キャノビーbyヒルトンという世界ブランドとの隣接により国内外の旅行者に宮古島の魅力を発信する機会を拡大していきたい」と意欲を見せた。
会見には下地代表、島袋支店長、沖縄銀行宮古支店の豊里哲充支店長、レストランの平良聡代表らが臨んだ。
運営を担うmutoは、島内の企業や経営者らが共同出資して設立した宮古島市を拠点とするクラフトビールの製造・販売事業者。地域資源を活かした特産品の創出を通じて地域経済の発展および観光振興に貢献することを目指している。
会見で下地代表は、▽地域経済の循環▽宮古島の観光体験価値の向上▽国際ブランドとの相乗効果―を目的に設立したと説明。「地元企業が主体なので収益が島内にとどまり、雇用や税収として地域に還元される」と話した。
年間生産量の目標は66キロリッターで、缶では19万本を見込む。缶は税込みで770円から850円で販売される。店舗内や購入には島内割引もあるという。
ブリュワリー内のビアレストランでは出来立てのクラフトビールが味わえる。製造されるクラフトビールは宮古島産の塩や県産マイヤーレモンなど地域資源を活かした商品ラインアップをそろえている。
沖縄公庫と沖縄銀行は沖縄創業者等支援貸付で融資を行った。
島袋支店長は「国内のビール市場は全体として縮小傾向にあるが近年のクラフトビール人気を受け、地ビールの需要は徐々に拡大している。特色のある宮古島の原料使用したクラフトビールは一定の需要を確保できるものと期待している。販路は島内大手の小売卸売業者や県内大手泡盛メーカーの菊乃露を通じた小売店への販路を確保している点も評価した」と話した。
トゥリバー地区にあるヤード宮古島の店舗については「伊良部大橋を目の前にした絶景のロケーションで飲む宮古の素材を使ったビールは最高にうまいと感じていただけることと思う。観光客だけでなく地元の方々にも手に取っていただきたい」と呼び掛けた。
豊里支店長は、島内の企業が立ち上げた事業に期待を込め「島内ならびに沖縄本島までつなげていきたいという大きな意義だったので今後も支援していきたい」と強調し、今後の展開に期待を込めた。


