故・勇崎さんの作品の前に立つ石川さん =10日、那覇市の県立博物館・美術館

1972年宮古の姿を展示 15日まで「追悼写真展」

【那覇支局】「写真甲子園」の発案者で昨年7月に死去した勇崎哲史さんの追悼写真展「光の記憶」が15日まで那覇市の県立博物館・美術館で開催されている。復帰前後の宮古島や大神島の写真を中心に82点の作品が展示されている。入場は無料。

 勇崎さんは1949年札幌市生まれ。沖縄が本土に復帰する直前の71年に県内各地を訪れ、72年復帰の日の5月15日は宮古島にいた。多良間島や大神島などの宮古諸島を回り、特に大神島では全23世帯の家族写真を72年から2012年までの約40年間、撮影を行い、家族の生活の様子や成長する姿が切り取られている。
 勇崎さんの弟子で、写真展を主催する石川竜一さん(37)は「大神島の人たちの純粋さに惹かれて写真を撮ったと聞いている。写真が伝えることだけではない何か大切なことを観た人は感じ取ってほしい」と話した。

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