医事功労者として知事表彰を受ける本永院長(中) =18日、県庁

宮古病院院長 医療への功績顕著

【那覇支局】2021年度県医事功労者表彰の伝達式が18日、県庁で行われ、県立宮古病院の本永英治院長(65)が知事表彰を受賞した。表彰は医療関係業務に従事し、特に功績が顕著で他の模範となる個人や団体が対象となっている。

 本永さんは設備が不十分な離島医療に従事したことが自身の成長につながったと話し、「医療の原点は時空や場所を超えて患者と医者、家族との関係の構築が大切である」と語った。式終了後に宮古病院での勤務を振り返り、「宮古は自分の故郷。宮古の医療に従事できたのは一番うれしかった。多くの住民と交流できたことや病院の職員のおかげでここまで頑張れた。宮古の文化や言葉に触れることが喜びでした」と話した。
 本永さんは1957年1月旧平良市西里生まれ。自治医科大卒。82年から県立中部病院に研修医として勤務後、県立名護病院(現・北部病院)附属伊是名診療所を皮切りに県立八重山病院附属西表診療所、県立八重山病院など地域や離島医療に尽力。98年からは県立宮古病院に勤務。2011年同院の副院長、17年から院長に着任し、現在は新型コロナ対策本部の本部長として地域医療提供体制の継続に尽力している。

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