日米共同演習で防衛局に要請 砂川副市長ら訪問 外出原則禁止や安全管理要求
宮古島市の砂川朗副市長らは13日、嘉数登市長からの要請書を携えて沖縄防衛局を訪れ、村井勝局長宛ての要請書を手渡した。同市で実施が予定されている「令和8(2026)年度日米共同統合演習(キーン・ソード27)」について、部隊展開に伴う市民の不安払拭や安全・安心な生活環境の確保を目的とし、演習期間中の米軍人の外出原則禁止や徹底した安全管理、迅速な情報発信など6項目を求めた。
要請には石川博幸企画政策部長も同行。要請書では、自衛隊による日常の災害対処や急患空輸への謝意を示した上で、大規模な演習展開に対する市民の不安に言及。さらに10月3日に那覇市で発生した米海兵隊員による強盗殺人事件について「極めて遺憾であり強く抗議する」と表明し、多数の米軍人が参加する本演習において実効性のある対応を強く促した。
要請項目には、空港・港湾使用時の民間往来への配慮や住宅密集地上空の飛行回避、夜間・早朝の訓練や通勤・通学時間帯の車両移動回避、訓練期間中の米軍人の外出原則禁止(真にやむを得ない場合は自衛隊員が同行)などを明記。演習終了後の事後検証と適切な公表、米軍関係者による犯罪根絶に向けた実効性のある再発防止策の実施も買い求めた。
要請書の全文は次の通り。
令和8年度日米共同統合演習(キーン・ソード27)の実施に関する要請書
平素より、宮古島市の振興発展につきまして、格別なるご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
また、自衛隊の皆様におかれましては、日頃より我が国の防衛はもとより、災害対処や急患空輸など、市民の安心と安全の確保に多大なるご貢献をいただいており、深く感謝申し上げます。
さて、本市において「令和8年度日米共同統合演習(キーン・ソード27)」が実施されることにつきまして、規模の大きさや部隊の展開に伴い、市民から不安の声が寄せられております。
また、10月3日に那覇市で発生した強盗殺人事件では、米海兵隊員が容疑者として逮捕されており、このような凶悪事件の発生は極めて遺憾であり強く抗議いたします。
本市での演習においても、多数の米軍人の参加が予定されておりますが、実施にあたり、市民の不安を払拭し、安全・安心な市民生活を確保するため、下記の事項について特段のご高配を賜りますようお願い申し上げます。
記
1 演習の実施にあたっては、市民の平穏な日常生活をはじめ、経済活動に対する影響を最小限にとどめるよう万全を期すこと。特に空港の使用にあたっては安全管理を徹底し、住宅密集地上空の飛行を避けるなど最大限の配慮を行うとともに、港湾の使用については、民間船舶等の往来に影響を与えないよう十分配慮すること。
2 部隊の移動、各種訓練、装備品の取り扱い等における安全管理体制を徹底すること。また、航空機による騒音などの影響を緩和するため、夜間や早朝を避けるなど訓練時間帯に十分な配慮を行うとともに、車両等については、通勤・通学の時間帯を避けるなど地元に与える影響が最小限となるよう最大限の措置を講じること。
3 市民の不安を払拭するため、本演習の目的や必要性、安全性に関する情報について、迅速かつ丁寧な情報発信を行うこと。
4 訓練期間中においては、米軍の外出を原則として禁止し、真にやむを得ない場合は、自衛隊員が同行するなどの対応を講じること。
5 本演習の終了後においては、訓練の内容等について事後検証を行い、適切に公表すること。
6 米軍関係者による犯罪根絶に向け、米国政府及び米軍と連携し事件の全容解明に努めるとともに、日米両政府が連携し、実効性のある再発防止策を講じること。
令和8年10月13日
沖縄防衛局長 村井勝殿
宮古島市長 嘉数登



