野良犬のヤギ被害が多発 半月で29頭、人への危害も懸念 市が警戒呼び掛け
宮古島市内で野良犬によるヤギの襲撃被害が多発している。市役所で1日に行われた部局長発表で、梶原健次環境衛生局長は今年3月から8月までに確認された被害件数が29頭に上ることを明らかにした。梶原局長は「宮古保健所と協力しながら野良犬の捕獲を行っており、数頭捕獲できたものの、被害は後を絶たない。ヤギだけでなく人への被害が起こることも懸念される。被害に遭わないよう『近づかない』『逃げる』『通報する』、捕獲するための箱わなには触れないでほしい」と注意を呼び掛けた。
被害の現場は袖山、下地、上野の3地区を中心とする地域で発生している。これらの周辺には野良犬の群れが複数生息していると推定されるが、広範囲を移動するため具体的な行動範囲や正確な生息数の把握には至っていないという。
被害状況からはヤギを捕食する目的だけでなく、襲うこと自体を目的にしているような痕跡も確認された。市は野良犬が襲撃を学習することによる被害の拡大や、市民、特に子どもへ危害が及ぶリスクを強く懸念している。
市は宮古保健所と連携し、箱わな(4台)、大型わな(1台)の設置、人海戦術による捕獲を試みてきた。だが野良犬の警戒心が強く、十分な捕獲成果が得られない状況が続いているという。
これを受け1日には、保健所や生産組合などの関係機関を集めた連絡会議を開き、情報共有とより効果的な捕獲体制の構築に乗り出した。今後は防犯カメラの活用や市民からの目撃情報の収集を強化し、行動パターンの解明を進めながら捕獲作業を加速させる方針だ。
市は野犬被害に遭わないよう市民に対して、
▽見かけても決して近づかず、刺激しないよう逃げる。目撃した際は速やかに市環境保全課または宮古保健所へ通報する
▽野良犬へのえさやりは群れの居着きや繁殖を助長するため絶対に行わない
▽飼い犬の放し飼いや遺棄をやめ、避妊・去勢手術を含めた適切な飼育管理を徹底する
▽設置されている捕獲用の箱わなには危険なため近づいたり触ったりしない
――ことの順守も呼び掛けた。



