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事業内容を説明したジョルダン沖縄支店の結川昌憲支店長 =12日、琉球銀行宮古支店

宮古島MaaS事業、今年度も実施予定 バス4社巡る周遊パスにシェアサイクルなど拡充 琉銀とジョルダンが発表、9月から実証実験で交通利便性向上へ

 宮古島市内のバス会社の路線バス全線が定額で乗り放題となる周遊型MaaS(マース)チケット「宮古島周遊フリーパス」の実証実験が、昨年度に続き今年度も2年連続で実施されることが決まった。琉球銀行宮古支店で12日、同行ペイメント事業部の石井誠専門役と、今年4月に開設されたジョルダン沖縄支店の結川昌憲支店長が事業内容を説明した。この取り組みは国土交通省の2026年度「観光MaaS推進事業」に県内で唯一選定されたもので、今回は9月から翌年2月までの長期にわたり実証運行を行い、データの蓄積と将来的な常設化(自走化)を目指す。
 同事業は、宮古共栄バス、八千代バス、共和バス、中央交通のバス4事業者が運行する市内路線バス全線を対象に、24時間2000円(小人1000円)、48時間3500円(小人1750円)で乗り放題となるデジタルチケットを提供するもの。一つの地域で網羅しているのは本市だけとのこと。伊良部、池間、来間の各方面を含む広域をカバーし、事業者ごとに異なる運賃や分かりにくい時刻などの解消を目指す。
 今年度はさらなる利便性向上に向け、宮古島タクシー事業協同組合を介したタクシー連携の強化に加え、シェアサイクルや電動キックボードといった新たなモビリティの統合、観光アクティビティの予約連携の拡充を進める。
 オプションとして追加購入できるチケットには、島内のタクシー会社9社以上で使える500円分のクーポンのほか、「島の駅みやこ」で利用できる1000円分のお買物券、宮古島海中公園の観覧チケット、まいぱり宮古島熱帯果樹園の入園券やガイドツアー付入園券、雪塩ミュージアムのソフトクリーム引換券などが組み込まれており、島内事業所と連携した周遊体験を強化している。
 また、全国的にも先進的な取り組みとして、スマートフォン画面のQRコードを車載のキャッシュレス決済端末に搭載された読取カメラにかざすことで、乗降停留所や日時を自動判定・記録するシステムを全バス車両で継続運用し、データの可視化と事業者間での公平な実額配分に活用する。
 発表でジョルダンの結川支店長は、同社が今年4月に沖縄支店を開設し、現地雇用や地域に根差した営業活動を強化していることに触れ、「昨年度は2月の1カ月のみの期間限定だったが非常に高い評価をいただいた。今年度は秋から冬の長期運用でデータを蓄積し、よりパワーアップして実施したい」と抱負を語った。
 琉球銀行の石井専門役は、県内公共交通でのタッチ決済利用が急増している実績を示した上で、「行政や交通事業者と緊密に連携し、島民とインバウンドを含む観光客の双方にとって利便性の高い移動環境を構築したい」と述べ、レンタカー依存による事故や渋滞の抑制、地域課題の解決に意欲を示した。

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