(左下から)石嶺さん、永井さん、長崎さんと(左上から)満本裕彰課長、平安名所長 =27日、宮古農林水産振興センター

24年度品評会で3事業者が受賞 県海ぶどう生産者協 宮古島産の躍進を報告

 県海ぶどう生産者協議会が開催するは2024年度県産「海ぶどう」品評会で宮古地区から出品し受賞した3事業者は27日、宮古合同庁舎内宮古農林水産振興センターで報告会を行った。優秀賞の永井良太さん(Rカンパニー社宮古島海ぶどうLABO)、優良賞の石嶺良太さん(石額シーファーム)と長崎輝義さん(長崎シーファーム)がそれぞれ出席した。
 同評議会は県内の海ぶどう生産者の技術向上と品質の向上を目指し、9日に開催。委員らが粒付きや色などの見た目、食感などで採点し、審査する。今回は宮古島のほか沖縄本島、久米島、石垣島などから12生産者が出品したとのこと。
 同センターの平安名盛正所長は「受賞者の皆さまは、日頃の努力が実を結んだ」とコメントし、今後の宮古島での海ぶどう養殖が他地域の模範となることに期待した。
 養殖をはじめて7年目という永井さんは「通年養殖するのが難しく、注文も多く品評会で品物を出すのは大変だったが、少し運試しの要素もあった。宮古島の業者が毎年入賞しているのは日頃いろいろ考えながら努力している成果」と述べ、今後も上を目指したいとのこと。
 第1回から出展しているという長崎さんは「これまで優秀賞と番外。今回は自信もあったが優良賞。来年はもっと良いものを作れるよう頑張りたい」と語った。
 石嶺さんは5回目の出展で昨年も優良賞だったとのことで、「2年連続このような賞を頂きうれしく思う。最優秀賞を目指してはいるが、この島の環境で良い海ぶどうを作るのは少し難しく感じる。その中で今回永井さんが優秀賞を取ったのは素晴らしい」と話した。
 会では、受賞者からの報告のほか、品評会の概要説明や懇談が行われた。懇談では、受賞者たちが海ぶどうの試食をしながら意見交換を行い、生産技術の向上や情報共有の重要性を強調し、冬季の断熱配送技術により、本州への出荷も可能であることが話された。

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