嘉数市長(右から2人目)が荷川取さん(右)、上地さん(左)、島尻さんに奨励金を贈った =20日、市役所・市長応接室

県畜産共進会へ農家鼓舞 宮古島市代表へ奨励金授与 荷川取さんら3人の大臣賞・団体賞奪還へ期待

 11月7日に沖縄本島の南部家畜市場(糸満市武富)で開催される「第52回沖縄県畜産共進会」に宮古島市代表として出場する出品者への奨励金授与式が20日、市役所で行われた。式には宮古島市、宮古地区大会を勝ち抜いた農家3人が出席し決意を新たにした。宮古地区農業振興会会長も務める嘉数登市長が代表者に奨励金を手渡すとともに、県畜産の最高峰を決定する舞台での躍進と宮古和牛のブランド力向上に向けた期待と激励の言葉を贈った。

 県畜産共進会は和牛の品質向上や育種改良の成果を競う大会。宮古島市は過去に「農林水産大臣賞」を3年連続で獲得するなど、県内でも屈指の優秀な和牛の生産地として知られている。今大会でも個人の部での上位入賞や令和4(2022)年度以来となる「団体賞」の奪還を目指し、地域一丸となった期待が高まっている。 
 宮古島市代表として選出されたのは若雌第1類の島尻博乃さんの「つむぎ号」、若雌第2類の上地美優桜さんの「きあり号」、高等登録群の荷川取広明さんの母「おとは号」、娘「おとは1号」、孫「おとは2号」。

 嘉数市長は「厳しい予選を勝ち抜き代表となり出品を果たされることに敬意を表する。これまで関係機関の指導のもと本番に向けて懸命に準備に励んできた成果を発揮してほしい」と日頃の努力を労った。さらに「宮古島市の誇る和牛の良さを広く示し、農林水産大臣賞と団体賞の受賞を目指して頑張っていただきたい。他地区の生産者との交流を通じて新たな技術を学び、今後の本市畜産業の更なる発展に寄与してほしい」とエールを送った。

 これを受け出品者の3人が、それぞれ大会に向けた抱負と決意を語った。 
 島尻さんは「日々管理する中で休みはないが共進会に向けての取り組みを頑張っている。本番ではこれまで培ってきた成果を出し切り、一番良い姿を見せたい」と話した。
 上地さんは「地区共進会が終わってからも指導のもと周到に準備を進めてきた。牛の状態も非常によく、万全の態勢で審査に臨める。出品者一同精一杯の力を出し切り、宮古の牛の質の高さを県内各地へ示したい」と語った。
 今回で15回目の出品となる荷川取さんは、市町村合併直後の苦い経験やその後の団体賞・大臣賞獲得の歴史を振り返りつつ、「自分たちの世代が培ってきた目標はある程度達成できた。今後は島尻さんや上地さんのような若手世代が新しい歴史を築いていってほしい」と後進への期待を寄せた。
 また「来年には5年に1度の全国和牛能力共進会(北海道大会)も控えており、宮古から全国へ出品できるよう関係機関と協力して取り組んでいきたい」と未来を見据えた意気込みを語った。

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