空自分屯基地の地中構造物 汚染水回収がほぼ完了 8月末完了見込み 市部局長発表
宮古島市は3日の部局長発表で、上野野原の航空自衛隊宮古島分屯基地で発見された地中構造物の汚染水の回収など進捗(しんちょく)状況を説明した。梶原健次市環境衛生局長によると6月17日から開始した構造物内の汚染水回収はほぼ終了し、回収量は4トンに上った。一方、内部に堆積している汚泥などの回収作業は継続中で、熱中症対策や天候不順の影響から、完了は8月末ごろを見込んでいるとのこと。

梶原環境衛生局長によると、回収した汚染水等は7月15日より平良港を経由して島外への搬出をしており、同月30日までに合計3回の排出を実施したという。同月29日時点の回収状況は、汚染水等がIBCコンテナ(1立方メートル)6個がすべて島外排出完了済み。汚泥等の回収についてはドラム缶(0・2立方メートル)220缶分を回収し、うち168缶の島外排出が終えているとのことだ。
汚泥等の回収作業について梶原環境衛生局長は「地中構造物に溜まった汚泥は礫(れき)が混ざった状態で強く固結しており、強い力をかけた場合に構造物の下が割れる可能性があるため少量ずつ削り取るように回収している」と慎重な作業工程を説明。防護服を着用する作業員の熱中対策や台風、降雨の影響で作業の中断が重なったことなどから日数を要しており、現時点では8月末の完了を見込んでいるようだ。
また、構造物の深さについては依然として確認できていないと説明。当初は構造物内の堅い底の部分が構造物底面と見て高さを2メートルとしたが、堅い部分は固結した汚泥の上面であったことから高さについても、回収すべき汚泥の総量についても不明としている。
沖縄防衛局は今後、構造物の外側を掘削して高さなどを確認することも検討しているという。

沖縄防衛局は6月5日、航空自衛隊宮古島分屯基地内の工事において、過去に浄化槽として使用されていたとみられる地中構造物から、省令上の許容限度を超えるダイオキシン類および有機フッ素化合物(PFOS、PFOA)が検出されたと発表した。防衛局は宮古島市と調整のうえ、関係法令に基づき汚水等の処理や周辺調査を実施している。
分析結果によると、ダイオキシン類は排水基準を定める省令上の許容限度である1リットルあたり10ピコグラム(10pg-TEQ/L)に対し、2倍にあたる20ピコグラム(20pg-TEQ/L)が検出された。また、排水基準の許容限度は設定されていないものの、水環境中の指針値(合算で1リットルあたり50ナノグラム)が存在する有機フッ素化合物については、PFOSが110ナノグラム、PFOAが200ナノグラム検出されたという。




