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笑顔でクイチャーを踊るウヤら =18日、西原集落

パレードや奉納相撲で沸く 伝統行事・西原「ミャークヅツ」中日 集落練り歩き絆深める

 西原の伝統行事ミャークヅツは「中日(ナカビ)」の18日、ナナムイウヤらが集落を練り歩くパレードや奉納相撲が行われた。集落住民や島外からの出身者が大勢参加し、パレードではネクタイ姿で白いハチマキを締めたウヤらが行列を作り、「五穀豊穣」などが記された旗を掲げ、その周りでクイチャーを奉納。西原の最大行事とあって沿道には多くの子どもや住民らが詰めかけ、池間民族の誇りと熱気あふれる伝統行事を楽しんだ。西辺小・中学校の児童生徒らも大人の先輩たちが受け継ぐ伝統行事を体感した。

ウヤらが五穀豊穣の旗を上げた

 「中日」はウヤらが午後1時半ごろに仲間御嶽に集まり、それぞれが担う役割の準備に取り掛かった。午後3時になると終点のジャー(広場)でツカサンマが祈願に使う塩などを持ったウヤ、「西原自治会」「五穀豊穣」の旗を担うウヤ、それに続き踊るウヤらがパレードに出発した。
 御嶽から旧西原公民館に向かう交差点など付近には大勢の住民らが待ち受けた。その中をウヤらが歩き、3カ所では「五穀豊穣」など旗を上げてクイチャーを威勢よく踊った。男性らの「ヒャサッサ」の掛け声のクイチャーに、待ち受けた住民らから大きな拍手が送られた。
 終点のジャーに入る前には、ツカサンマらが手招きで誘導し、これにウヤらが応えて入場した。ここではツカサやンマが祈願したあと、西原自治会の山里雅彦会長があいさつした。
 山里会長は「早朝にはマスムイ((1年間に誕生した子どもの報告)が盛大に行われた。ミャークヅツは子孫繁栄、集落の繁栄、五穀豊穣、大漁祈願などで池間民族のなかで脈々と歴史を築いてきた。その間では時代とともに変化しており、池間や佐良浜とは違う独自のパレードであった」と述べた。
 また、行事に地元の小中学生らが参加していることにも触れ、「子どもたちが地域の歴史や文化を知ることは島の未来へとつながる」とも述べ、児童生徒や指導にあたった学校関係者へ感謝の意を示した。
 その上で「日々の地域行事は縦と横、隣近所のつながりや絆を確かめ合う大切な機会。苦難の時代を乗り越えてつながれてきた伝統を守り抜くことが島を守り、発展させることにつながる」と強調した。

パレードの先頭を歩く山里自治会長(前列左)
パレード終点の「ジャー(広場)」に手招きするツカサンマ

 ジャーでは旗持ち(ハタムツ)ウヤやマスムイウヤらの紹介もあり、大勢の住民らの前で、この1年間で生まれた子どもの人数は地元、沖縄本島、八重山、本土で計18人との報告があった。各報告のたびに長老や住民から「オー」という大きな歓声と拍手が送られ、誕生を祝うとともに健やかな成長を願った。

力強い奉納相撲

 最後は「奉納相撲」が行われた。ウヤらの白熱した取り組みに住民から大きな歓声が上がり、伝統を次世代へと引き継ぐ西原のミャークヅツは終始笑顔と活気に包まれた。西辺中学校3年の新城琉輝さんは「五穀豊穣の旗を上げるところが印象に残り、地域の人々が一丸となって伝統行事を大切にしているのが伝わった」と話した。

沿道には大勢の住民らが集まり、ウヤらに声を掛けた
子どもたちもミャークヅツのパレードを楽しんだ

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