トライアスロン実行委員会総会であいさつする座喜味市長(奥) =市役所

「安全に大会成功を」 トライアスロン 座喜味市長が決意新た

 第38回全日本トライアスロン宮古島大会(大会長=座喜味一幸市長)の実行委員会総会が5日、市役所で開催された。事務局がことし4年ぶりに開かれた第37回の取り組み結果を報告。来年4月14日に開催予定の第38回大会で、バイク・ランの距離を延長するほか、100人の地元枠を創設するなどの要綱を決定した。座喜味市長は37回大会のスイムやバイクで事故が発生したことを踏まえ、「安全に大会を成功させたい」と決意を新たにした。
 第37回大会ではスイム競技で、県外から参加した選手1人が亡くなる事故があった。またバイクでも、交通規制中のコース内で一般の自動車と選手が接触する事故が2件発生。運営面では、スイムで導入した時間差スタート(ウェーブスタート)や、バイクとランのコースが一部で交わっていたことの危険性を指摘する意見が上がっていた。
 座喜味市長は37回大会について「コロナ明けで組織が変わり大変心配していたが、結果的には大きな盛り上がりを見せた」と振り返った。その上で「残念な事故もあり、大変胸が痛む思い。38回大会では運営に十分注意し、安全に成功させたい」と語った。
 37回のランは15㌔コース2周の30㌔で行われたが、市陸上競技場と城辺の皆福農業集会所を折り返す形に変更。距離は35㌔となり、バイクコースとの重なりは解消された。バイクは10㌔延長の133㌔。宮古島と池間島を周回するが、コースに東平安名崎を含まない形に変更した。
 スイムのウエーブスタートで問題が指摘されたのは、泳ぐ速さを考慮せずにグループ分けをしたため。後からスタートした速い選手が前半のグループを追い越す危険が生じたという。38回では申し込み時にスイム記録表を提出してもらい、タイムによってグループ分けをする。
 38回の参加定員は前回から300人増の1500人。これまでは市民対象の優先枠はなく一律抽選で決定していたが、試験的に100人を地元枠として設定する。
 また専門委員会の決定では、開会式の後に競技説明を兼ねたワイドーパーティーを開催するとしていた。新型コロナ感染の懸念などから強硬な反対があったため、パーティーについては後日再検討すると決した。

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