【5集】<平戸凰雅選手に聞く2023> 高校では全国で活躍する!

周囲の支えで走ることができる

 第60回全宮古中学校陸上競技大会で共通男子1500㍍と同3000㍍の中距離2種目を制した平戸凰雅さん(久松中3年)、今年は高校進学の年となる。2021年に全国高校駅伝で27位に入り、県勢最高記録を40年ぶりに塗り替えた強豪校・北山高校に進学を予定している。

▼昨年を振り返って
 昨年はこれまでの努力が実った1年だったけど、駅伝で結果が出ない時期があったので、自分の中では60点くらいの出来だった。特に印象に残っているのは全沖縄ジュニアオリンピック陸上競技選手権。男子1000㍍U16と3000㍍の2種目に出場して、1000㍍で2位になれた。1位との差が1秒もなくて、走りきった達成感と楽しかったのもあるけど、「あともう少し」という悔しい気持ちが一番強かった。でも、その気持ちがバネになって全宮古陸上につながったと思う。

▼全宮古中学校陸上競技大会で2冠など活躍の要因と原動力について
 中学校に進学した1年から陸上チーム「KRM」を発足した元陸上選手の久貝貴之さんに指導を仰ぎ、3年に進級し、タイムが大きく伸びるようになった。要因は3年間の積み重ねと中距離を走るようになって、練習だけでなく日常生活でも感謝の気持ちを持っていこうと決めて、意識を変え始めたことが良い結果につながった。周囲の支えがあったからこその結果で、1人で成し得たことではないという思いが強いので、感謝の気持ちを走った結果で表現するという思いが原動力になっている。

▼今年の目標と意気込み
 今年は高校に進学するので、まずは高校でも陸上を続けて結果を残せるように頑張りたい。進学を予定している北山高校は県内有数の陸上校で21年の全国高校駅伝では県勢過去最高順位を更新している。瑞慶覧一星さん(平良中卒)もいて、目標とする先輩方がいることと、走る環境が整っているので、あとは自分の頑張りだと思っている。1年目でしっかりと土台を作り、自分自身を高めて行きたい。周囲の支えがあるからこそ、走ることができる。感謝を結果で表し、県内の陸上の向上と発展に寄与できるように頑張りたい。

顧問の下地豊正教諭(=写真右)からみる平戸さんは?
平戸は手足が長い恵まれた体格があり、これからまだまだ成長できる。練習に取り組む姿勢だけでなく、競技への向き合い方や思考、周りへの気遣いは一流になれる可能性を感じる。二流、三流の考え方しかできなければ、成長しない。あとは本人の頑張り次第になるので、進学しても頑張って欲しい。

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