【5集】<豊見山球真選手に聞く2023> 出場する全大会で優勝する!

文武両道を実践できるようになる

 昨年7月に行われた第42回沖縄県中学校夏季陸上競技大会砲丸投げで13㍍11を記録し、1位に輝き、第68回全日本中学校通信陸上競技大会、第53全沖縄ジュニアオリンピック陸上競技選手権で優勝を果たす快進撃を見せた豊見山球真さん(平良中2年)。その活躍には目を見張るものがある。

▼昨年を振り返って
 先生に勧められて砲丸投げを始めたのが昨年の4月だった。最初は砲丸が重く、思うように投げられなかったが、1カ月間練習して出場した沖縄県中学校陸上選手権で、3位に入賞した。1位になれなかったことが悔しくて、それからも毎日練習した。投てきの投法を何度も繰り返し、動画を見直し、筋トレも練習メニューに加えた。その結果が7月の沖縄県中学校夏季陸上競技大会になる。自己ベストの13㍍11という結果を残せた。その後の全日本中学校通信陸上競技大会と全沖縄ジュニアオリンピック陸上競技選手権でも夏季陸上の1位が自信になり、優勝につながった。

▼一番印象に残っている大会について
 一番は自己ベストを記録した夏季陸上。緊張はなかったけど、予選では思うような投てきができないまま3回目を迎えた。最後は気負わずに投げようと決めて投げたら12㍍を記録して、予選を1位で通過することができて嬉しかった。決勝でも4回目の投てきで13㍍11を出すことができて、13㍍を超せば全国大会と言われていたけど、超せるとは思っていなかったので実感が湧かなかった。全国大会に出るんだと思えたのは8月に福島で本番を迎えた時、唯一の2年だったので周りの選手の体格の大きさをみて、全国まできたという実感が湧いた。入賞はできなかったけど良い経験になった。

▼今年の目標と意気込み
 目標は5月の大会から全国大会までの全大会で優勝すること。そのためには自己ベストを更新することも必要になるので、投法での練習だけでなく筋トレも取り入れ、優勝を目指して頑張りたい。また、スポーツだけでなく勉強も頑張って文武両道を実践できるようになりたい。

顧問の新垣宏隆教諭(写真左)からみる豊見山さんは?
 最初は記録も単調で伸び悩んでいたが、練習を重ねフォームが良くなり動きもかわった。恵まれた体格に野球で鍛えた強靭な肩と長い手足、アドバイスを受ける素直さと実践できる器用さもあり、自ら取り組む努力家。まだまだ伸びしろがあり、全国を狙える選手なので今後に注目して欲しい。

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