運動会に向けて全校集会を開いた =城東中学校体育館

小中高校あすから2学期 運動会など行事多数

 宮古地区の小中学校や高校は9月1日、始業式を行う予定となっており、運動会や修学旅行など行事の多い二学期が始まる。市内での新型コロナ感染者数は減少傾向にあるが、沖縄県などは学校再開による子どもへの新型コロナ感染拡大を懸念している。各校は児童生徒の学びを保障するため、感染対策を徹底した上で、状況に応じて複数の計画を用意するなどの工夫をして実施する方針だ。市には台風が接近しており、始業が遅れる可能性もある。
 宮古島市では30日、新たに113人の新型コロナ感染者が確認された。10日間連続で前週同曜日を下回り、感染の勢いは衰えつつある。県は学校再開で子どもたちの活動が活発になることで感染が再拡大することを懸念。基本的な感染対策を徹底するとともに、周囲の大人が子どもたちを守るよう呼び掛けている。
 始業式は9月1日だが、中学校などでは模擬テストなどで午前中のみの登校が始まっている。うち城東中学校(比嘉豊樹校長)は30日、「運動会を成功させる集会」を開き、スローガン発表や各種目の説明などを行っていた。9月11日に午前中のみで実施予定という。3年生の修学旅行は10月上旬、九州に行く計画。
 比嘉校長は「子どもたちの学びの機会を保障するため、県などの通知に従い対策を徹底して実施する。旅行の受け入れ施設などにも対策を依頼してある」と説明。「3年間我慢ばかりさせてしまったが、修学旅行は最終学年の集大成的な行事。しっかりとやらせてあげたい」と話した。
 城辺小学校(池村敏弘校長)は運動会を9月18日、修学旅行は同月下旬に実施予定。運動会を午前中だけか、お弁当の時間を設けて午後まで実施するか議論を重ねているという。同校の川根智恵美教頭は「複数の行事計画を立てて、市内の感染状況を見ながら会議を開いている」と説明した。
 各学校は登校時の検温やタブレット活用の準備など、感染対策を整えて2学期の始業に備えている。

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