舞台であいさつする劇団ぴん座の出演者たち =28日、マティダ市民劇場

“お笑い劇場”が好評 劇団ぴん座が演劇披露

 第8回マティダお笑い劇場(主催・宮古島市教育委員会、同実行委員会、後援・宮古新報社ほか)が28日、マティダ市民劇場で開催され、300人以上の観客が来場し、劇団ぴん座の演劇「パイナガマ理髪店」、お笑いコンビ「ヒコちゃんみっちゃん」のコントの上演を楽しむとともに、拍手を送るなど好評を博した。
 コントでヒコちゃんみっちゃんは「病は気から」をテーマに、宮古方言での掛け合いやカンカンカリャーばあさんのコントで会場を沸かせた。
 劇団ぴん座の演劇では、旧暦7月7日の「旧七夕」の一日のみ営業する「パイナガマ理髪店」を舞台に個性豊かなキャラクターが登場し、笑いあり涙ありの迫真の演技に観客が拍手喝采を送った。
 平良下地の下地恵子さん(65)は「楽しかった。生きているうちに家族にもっと優しくしたいと思った。お盆の行事って大切なんだなと心にしみたし、大好きだった父を思い出した。来年はウチカビ(あの世のお金)と一緒に手紙も焼いて届けたい」と話した。
 劇団の加持岳志副座長は「本番までなかなか集まれず、思うように稽古ができなかったが、それぞれの頑張りで開演までに仕上がり、120点の芝居を提供できた」と話した。
 公演は毎年3月に実施されていたが、同劇場の改装工事がことし12月ごろから来年3月まで行われるため、前倒しした。

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