本村実行委員長(左から2人目)らが座喜味市長(中央)に大学駅伝大会開催を報告した =市役所応接室

青学など「箱根」強豪出場 宮古島で大学駅伝大会

 青山学院大学などの箱根駅伝強豪校が出場する「宮古島ワイドー・ズミ大学駅伝大会2023」が2月12日、市陸上競技場発着で開催される。5区間98・2㌔の本格的なコース設定で、箱根・出雲・全日本大会に次ぐ大きな大会への発展を目指すとしている。また冬場の観光閑散期における新たな観光コンテンツとして、経済活性化に寄与したいとする。本村邦彦委員長ら実行委員会が10日、市役所に座喜味一幸市長を訪問し、大会開催を報告した。
 同大会は箱根駅伝などの出場に向けて強化に取り組んでいる大学チームの支援と合宿誘致を目的として、20年から開催されてきた。宮古島で3年間強化合宿に取り組んだ立教大学がことし、55年ぶりの箱根出場を果たすなど大きな話題を呼んだという。
「スポーツアイランド宮古島」推進に向け大会規模拡大を図り、箱根駅伝を後援する報知新聞社の協力を得て強豪校に参加を打診。23年大会シード校の青山学院大学・順天堂大学・東洋大学に加え、予選会から本選出場を果たした東海大学・立教大学・芝浦工業大学の計6校の出場が決定した。立教大からは2チームが参加予定。
 コースは市陸上競技場発着で、北海岸と南海岸を走る5区98・2㌔。南静園入口、東平安名崎、うえのドイツ文化村、下地運動公園などを経由する。「大学三大駅伝」に数えられる出雲駅伝が6区45・1㌔、全日本大学駅伝が8区106・8㌔、箱根駅伝が10区217・1㌔となっており、宮古大会は勝るとも劣らないハードな設定。
 実行委員長を務める市陸上競技協会の本村邦彦顧問は「箱根に匹敵する1区20㌔で大会を開いていたが、成果が実って立教大の55年ぶり出場につなげられた。三大駅伝に次ぐ4番目の大会となれるよう頑張りたい」と意気込みを語った。宮古島は全体的に平坦だが、東平安名崎周辺はアップダウンが激しく良いトレーニングになるという。
 大会開催を通じて、伊良部・来間・池間の3大橋や下地島空港17エンドなど宮古ブルーの美しい海を見ながら走ることができる「ランナーズパラダイス宮古島」の魅力を全国600万人のランニング・ジョギング愛好者にアピール。冬季に来島を促す新たな観光マーケット開拓も目指す。

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