猛毒を持つハブクラゲ(左下)の侵入防止で設置されたネット =平良下里のパイナガマビーチ

「ハブクラゲ」注意報 ビーチに侵入帽子ネット設置

 2022年ハブクラゲ発生注意報が6月1日、発令される。9月30日まで。県によるとハブクラゲの触手には毒針があり、刺される被害は年間100~200人前後の発生となっている。海に入る際には肌の露出を避けるほか、刺された場合に備えて食酢を持参するなど注意を呼び掛けている。宮古島市は平良下里のパイナガマビーチなどに31日までにハブクラゲ侵入防止ネットを設置した。

ハブクラゲ


 県内各地の海にはハブクラゲが生息するが、毎年6月ごろから人体に影響を与える大きさに成長するという。21年度の海洋危険生物による刺咬症被害は107件で、うち25件がハブクラゲによるものだった。
 県はこれから本格的な海水浴シーズンを迎え、海に出入りする機会が多くなるとして注意報を発令し、広く県民や観光客に喚起することで、マリンレジャーの際に刺される被害を未然に防止する。
 県によると、ハブクラゲの触手には刺胞と呼ばれる毒針と毒液が入ったカプセルが数多くあり、何かに触れると毒針が飛び出し、毒を注入する。刺された場合は、▽海から上がり、激しい動きをせず助けを求める▽刺された部分はこすらず、酢をたっぷりかけて触手を取り除き、氷や冷水で患部を冷やす▽医療機関で治療を受ける―よう落ち着いた対処を求めている。
 市都市計画課はこのほど、パイナガマビーチのほぼ中央に長さ160㍍のハブクラゲ侵入防止ネットを砂浜から「コの字」に設置した。ネットの深さは沖側が4㍍、両サイドが2㍍。設置期間は10月31日まで。期間中はネット内側を利用するよう呼び掛けている。

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