宮古島海上保安部に配属された巡視船「みやこ」 =平良港下崎ふ頭

巡視船「みやこ」お披露目、宮古島海上保安部

 宮古島海上保安部(福本拓也部長)は26日、平良港下崎ふ頭で、このほど同部に配属された最新鋭の大型巡視船「みやこ」披露式と船内見学会を行った。尖閣諸島周辺海域の警戒などを重要任務とする同部には「みやこ」配属で巡視船12隻が所属することになり、全国的にも大規模な保安部として体制が強化された。

 同船は2016年の政府関係閣僚会議で決定された「海上保安体制強化に関する方針」に基づき建造された。20年2月の就役後は中城海上保安部に配属されていたが、下崎ふ頭の係留場所などの施設整備が完了したことから、15日付で宮古島海上保安部に配属替えとなった。
 全長120㍍で総トン数3500㌧、最大時速約50㌔。後部甲板にはヘリコプターの離着陸が可能なほか、40㍉機関砲2門などの高い規制能力も備える。
 菊地元船長が福本部長に配属を報告し「船名由来の地である宮古島を基地として活動できることを乗組員一同大変うれしく思う。ますます厳しくなっている尖閣諸島周辺海域の警戒をはじめ、地域住民の安心安全に貢献したい」と述べた。
 福本部長は「宮古島海上保安部のフラッグシップとしての任務が新たに付与される。宮古の美しい風景に一日も早くとけこみ、市民に愛され親しまれる巡視船となることを期待する」と訓示した。


福本部長(右)に配属を報告する菊地船長(中央)=巡視船「みやこ」後部甲板

 来賓として座喜味一幸市長と上地廣敏宮古島市議会議長が祝辞を述べたほか、警察や自衛隊など多くの関係者が披露式に出席した。

関連記事一覧