官民12団体が参加し暴力団阻止同盟を結成した =市役所2階大ホール

海浜・海域への暴力団介入阻止で同盟

 宮古島市(座喜味一幸市長)は26日、市役所で「海浜・海域への暴力団等介入阻止同盟」の結成式を開いた。市や宮古島警察署、同海上保安部などに加え、商工会議所や3漁協など官民が一体となって暴力団員などのいない安全で安心な宮古島市の海浜・海域を目指すもので、12団体が主要組織として参加。「エイエイオー」と団結を示し「反社会的勢力介入阻止宣言」を読み上げた。また、多数のマリンレジャー事業者が会員加入を申し込んでいた。

「海浜・海域への暴力団等介入阻止同盟」は安心安心な宮古島市の海の実現を目指し、広報や不当要求など暴力団員などの活動に関する情報共有、介入阻止に向けたイベント開催などに取り組むとしている。
 同盟の主要組織は▽宮古島市▽宮古島観光協会▽県宮古事務所▽県宮古土木事務所▽県宮古農林水産振興センター▽宮古島警察署▽宮古島海上保安部▽宮古島商工会議所▽伊良部漁業協同組合▽宮古島漁業協同組合▽池間漁業協同組合▽宮古島美ら海連絡協議会―。暴力団追放沖縄県民会議などが支援組織として協力するほか、主旨に賛同する市内の事業者が会員に申し込むことができる。
 座喜味市長は暴力団関係者と疑われる者によるビーチの不法占拠や悪質な客引きなどが見られるとして「市民や観光客が危険な目にあうことを大変危ぐしている。同盟締結を機に関係各所との連携を深め、安全なビーチの確保に努めていきたい」と決意を述べた。
 仲宗根宗信宮古島警察署長は暴力団などの反社会的勢力は、活動実態を多様化・不透明化させながら幅広い業界に不当な介入を行っているとして、県内でビーチの不当占拠や無許可の食品販売などを行った事業者を検挙した事例を紹介。「宮古島市の世界に誇れる美しい海への介入を阻止し、命と安全を守るためのより良い環境を作り上げることが重要」と述べた。
 同盟発足に尽力した市議会議員の砂川和也氏が音頭を取り、出席者一同で「エイエイオー」と気勢を上げ、美ら海連絡協議会の栗山弘嗣会長が「暴力団など反社会的勢力を宮古島市に入れない、恐れない、資金を提供しない、利用しない、交際しないことを徹底し、安全で安心な宮古島市の実現にまい進する」と介入阻止宣言を読み上げた。

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