真っ白で小さく可憐な花を枝先に咲かせるシャリンバイ =平良東仲宗根の市道沿い

真っ白可憐な花咲きはじめる

 大陸の高気圧の張り出しで曇り、肌寒い天候が続く中、宮古各地の街路樹や民家木として親しまれ、本州の東北以南から東南アジアにかけて分布するシャリンバイ(=車輪梅、バラ科)が真っ白で小さく可憐な花を咲かせはじめている。3月にかけて満開となる。

 県内ではオキナワシャリンバイが沖縄本島や宮古および八重山諸島で見られる。本州に比べて葉が細く、ホソバシャリンバイとも呼ぶ。枝先に葉が重なり車輪状に見え、花が梅に似ていることが名前の由来という。
 成長すると高さは3㍍ほど。花は直径1㌢弱で枝先に放射状に密集して咲き、芳香を放つ。花のあとにつく丸い実は11月ごろになると黒っぽい紫色に熟するようになる。土壌を選ばず育てやすいことから、宮古をはじめ県内各地の防風・防潮林や生垣、庭木、街路樹として植栽される。樹皮や木がタンニンという成分を含み、芭蕉布など県内織物の染料としても利用される。

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