ニンジンモドキは島で古くから食薬として重宝されてきた
「シビラン」に抗炎症作用 高輪クリニックなどが発見 伝統の知恵を科学が裏付け
株式会社医道メディカルおよび高輪クリニックグループ(陰山泰成代表)はこのほど、宮古島で古くから食薬として親しまれてきた植物「シビラン(通称・ニンジンモドキ)」から、強力な抗炎症および抗酸化作用を持つ「エクソソーム様ナノ粒子(ELNs)」を世界で初めて同定したと発表した。伝統的な経験知を分子レベルで解明した画期的な成果として、4月17日付の国際科学誌に論文が掲載された。
宮古島でシビランは、胃腸症状や咳などを和らげる家庭の食薬として古くから利用されてきた。今回の研究は、同グループと東海大学医学部付属病院などによる共同研究チームが実施。これまで薬草研究で主流だったビタミン等の低分子成分ではなく、細胞間の情報伝達を担う「植物由来エクソソーム」に着目して解析を行ったとのこと。
研究の結果、シビランから抽出された特定のナノ粒子が、炎症の主原因となる物質を最大53.5%抑制することが判明。また、別の粒子には細胞の老化を防ぐ強力な抗酸化作用があることも確認された。いずれも細胞への毒性はなく、極めて安全性が高いという。
同グループの陰山代表は「宮古の人々が受け継いできた知恵が、現代科学で明確に説明できるようになった。副作用のない自然由来の成分が、現代人の抱える慢性的な炎症などに対し、安全で根本的なアプローチになると確信している」とコメントしている。
今後は、食品やサプリメント、予防医療領域での活用など、多方面での応用が期待されている。
本研究成果は、伝統的な経験知を分子レベルで解明した画期的な成果として、4月17日に国際科学誌「Biomedical Reports」に掲載された。



