日本人はなぜごみを拾うのか ワールドカップ・試合後の日本人サポーターの行動に世界が注目
日本はワールドカップ初戦で15日(日本時間)にオランダと対戦し、2対2で引き分けた。試合後には日本人サポーターが会場でごみ拾いをしている様子がSNSで拡散された。前回、2022年開催のカタール大会でも日本人サポーターによるごみ拾いが話題となったが、今大会でも日本人の“行儀良さ”が世界に発信されているようだ。
FIFAに加え、米スポーツ専門局のESPNやFOX Sportsといったメディアが公式X(旧Twitter)に動画や画像を投稿。「リスペクト」「日本が大好きだ」といった称賛コメントが数多く寄せられた。
サッカー以外でも、国際大会でのごみ拾いは何度も話題となっている。2023年に開催されたラグビーワールドカップフランス大会では、日本とチリの試合が終了した後に、日本人サポーターがスタジアムでごみ拾いを行った。SNSで世界中から賛辞が寄せられた。
今年の3月に開催されたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)では、東京ドームで開催された台湾とオーストラリアの試合後に、台湾の観客が自発的に清掃活動を開始。日本人以外にも広がりを見せている。
なぜ日本人はごみを拾うのか。背景の一つに、公共の場にごみ箱が少ないことがある。テロ対策や費用の問題もあるが、古くから根付いた文化が大きく影響しているようだ。日本では「ごみは自分で持ち帰る」「自分たちが使った場所は自分たちできれいにする」といった教育が学校で行われており、それが海外でも発揮されたわけだ。
「きれい好き」「他人に迷惑をかけない」という社会や文化の根底にある日本的な美徳も背景にあるだろう。集団の調和を重んじる精神と、清潔で安全な社会基盤を支えたいという思いがごみ拾いという行動につながったのかもしれない。日本人の美化行動はさらに広がっていくのか。世界中が注目している。


