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キョウチクトウ、実は青酸カリより猛毒 樹液は口に入ると命の危険も

夏にかけて公園や道路沿いでよく見かける「キョウチクトウ」。鮮やかな赤、ピンク、白色の花はわれわれにとって非常に身近な存在だが、実は青酸カリよりも強い猛毒を含んでいるという。

キョウチクトウはインド原産の常緑低木。暑さや乾燥、排気ガスに強いことから公園や道路沿いによく植えられている。ただ、そんな親しみのある植物である一方、花、葉、茎、根すべての部分に青酸カリを上回る強い毒素のオレアンドリンが含まれている。オレアンドリンを体内に入れてしまうと心臓の筋肉を収縮させ、不整脈や心臓まひなどの症状を引き起こす。致死量は体重1キロに対し0.3ミリグラムとされ、毒性は青酸カリよりも強いという。樹液が皮膚につかなければ、触っても特に問題はないが、口に含むと最悪の場合、命にかかわる危険性もある。

過去にキョウチクトウを使った事件も起こっており、2025年7月、千葉県市原市の男子高校生が自宅で、キョウチクトウの葉を切り刻んでみそ汁に入れ、伯父に飲ませて殺害しようとしたとして逮捕された。17年には高松市の小学2年生の男児2人が校庭のキョウチクトウの葉を食べて食中毒となった事例もある。

剪定(せんてい)した枝や生木を燃やした煙も有害で、キャンプやBBQで薪に使ったり、串代わりに使用することは禁物。犬が散歩中に落ち葉や枝を口にするケースもあるので犬を飼っている人は要注意だ。

そんなキョウチクトウだが、花がきれいで生命力が強く、市街地の緑化に貢献していることから、複数の市で市花に指定されている。広島市では原爆投下後の焦土で、翌年夏に花を咲かせて市民に希望と力を与えたとして「市の花」に制定。兵庫県尼崎市では1950年ごろ、度重なる台風による被害で多くの植物が枯れていく中、キョウチクトウだけは花を咲かせ続け、市民を元気づけたとして市の花となっている。

猛毒である一方、希望の花でもあるキョウチクトウ。万が一にも口にせず、観賞して楽しむのがいいだろう。

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