日米が緊迫の救護訓練 宮古島で初のレゾリュート・ドラゴン 嘉数市長が現場を視察 オスプレイ搬送は天候不良で中止
自衛隊と米海兵隊による日米共同の実働訓練「レゾリュート・ドラゴン26」(RD)の27日、上野の陸上自衛隊宮古島駐屯地では沖縄近海で発生した地震、津波による被害を想定した共同衛生訓練、総合衛生の救護所の開設した対処訓練が行われた。日米から約90人が参加し、被災した負傷者を治療し、重傷者らは救急車に乗せるまでの訓練を実施。宮古島市で初となる日米共同訓練には嘉数登市長も視察に訪れ、、内容の説明を受けた。28日は陸自の垂直離着陸機V22オスプレイで宮古空港から沖縄本島まで負傷者を運ぶ訓練が予定されている。
同訓練は共同調整所の運営、共同衛生、患者搬送、物資補給や輸送などを主眼に、宮古島をはじめとする先島諸島一帯で25日から29日までの5日間の日程で進められている。
27日の訓練には日本側から宮古警備隊、宮古島駐屯地業務隊、那覇から駆け付けた第15後方支援隊の衛生隊が参加。米側からは第3海兵隊兵隊群が加わり、同分屯基地の体育館内に救護所を共同で立ち上げた。
訓練が始まると、次々と運び込まれる負傷者に対し、日米の医官や衛生兵らが緊密に連携。トリアージに基づき、軽傷者から生命に関わる重傷者まで迅速に治療を施した。頭部外傷などの重傷者役は担架に乗せられ、日米2人ずつで編成された救護員の手によって、本番さながらの緊迫感の中で体育館入り口の救急車へと速やかに搬送された。
当初の計画では、救急車で同分屯基地から宮古空港へと患者を移送したのち、陸上自衛隊の垂直離着陸機V22オスプレイに搭乗させて沖縄本島まで空路搬送する大規模なルート確認が行われる予定だった。しかし、この日は天候不良のためにオスプレイが宮古島へ飛来できず、空港への移送と空路搬送は断念。分屯基地内で救急車に負傷者を収容するまでの地上訓練に切り替え、手順の確認にとどめた。
救急車には救護員の自衛隊2人、米軍2人が持った担架で頭部外傷などの負傷者が乗せられた。本番さながらに連携して運び、搬送のルートを確認していた。
視察に訪れた嘉数市長は、油圧式カッターやエアジャッキ、探索用音響探知機、救護所用救命セットなどが詰め込まれた自衛隊の「人命救助システム」や、組み立て式簡易トイレなどの各種装備について隊員から説明を受けた。その後、救護所内で日米の医療スタッフが国境を越えて熱心に治療にあたる姿を見学し、離島特有の大規模災害時における救、医療連携の重要性を確認していた。



