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卒業生の歌「正解」を合唱する =平良中学校体育館

「新たな旅立ち」激励 5中学校で卒業式 平良中、150人を祝福

 市立の平良、北、久松、鏡原、西辺の5中学校で8日に卒業式が行われた。各学校では在校生、教職員、保護者らが3年間の学びを終えた卒業生を温かく祝福し、今後進む道へ向けて激励した。そのうち、「73期で描いた軌跡 自分らしく輝く未来へ」のテーマで開催した平良中では150人が卒業。狩俣典昭校長は義務教育を終え、新たな旅立ちのスタートを切る卒業生に「これまでの経験を生かし、強く逞しく歩んでほしい」と述べた。
 平良中の卒業式は午前9時半から体育館で行われ、狩俣典昭校長が卒業認定したあと一人ひとりに卒業証書を授与した。
 式辞で狩俣校長は「卒業おめでとう」と祝福し、「皆さんは3年間、伝統を守り新たな平良中を創造すべく何事にも一生懸命に取り組んできた。その足跡を振り返り、さわやかな笑顔、真剣な眼差しを思い浮かべるなど数々の感動が思い出される」と述べた。運動会、校内合唱コンクールなど行事や授業、部活動の頑張り、地区大会や県コンクールでの実績もたたえた。
 その上で自分の選んだ道へ新たな第一歩を踏み出す卒業生に、教育者の東井義雄さんの詩「人生の詩(うた)」の一部を紹介し、「自分を創る責任者は自分自身。元来人は強くない存在だからこそ、自分で決めたことを忘れず、小さな実践を積み重ねながら日々反省し続ける必要がある。自らが選択した進路では自分を創っていく責任者として、主人公として今まで以上に自覚と努力が必要」とはなむけの言葉を贈った。
 市教育委員会の中尾忠筰教育委員が告示を、3学年PTAの宮國明彦さんが卒業記念品贈呈と謝辞をそれぞれ述べた。
 在校生代表の新里梨斗さんが送辞、卒業生を代表して武富勝也さんが「後輩へ」、松原香帆さんが「先生へ」、上地悠生さんが「仲間へ」、島尻花音さんが「家族へ」とそれぞれ答辞で応えた。
 上地さんは3年間、行事などで関わった仲間に感謝し、「いいことも大変なこともたくさんあったが仲間と共に乗り越えてきた。この経験はきっと何かの役に立つと思う。卒業後はそれぞれの道に進むが、みんなと過ごした日々は忘れない」と明るい未来を見据えた。
 式終了後は在校生らが作った花道を通り、3年間を通った学校を後にした。

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