宮古島市、2日連続30人台
沖縄県は27日、宮古島市で33人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。1日当たりで過去最多となった26日に続き、2日連続の30人台と感染が高止まりしている。新規確認は16日連続。宮古島市によると累計は340人となった。県によると療養者は全体で135人。内訳は入院中が宮古病院42人(中等症42)、民間医療機関10人(中等症1人、軽症9人)、宿泊施設療養中18人、自宅療養中15人、高齢者などの施設療養中はクラスター(感染者集団)のあった施設が5人増の21人、その他3人の計24人。待機中の入院調整中は26人。
県によると、宮古島市は26日までの直近1週間当たりの新規感染者数は10万人当たりで、確定日ベースが197・71人、発表日ベースが201・40人と約200人となり、県の38・50人の5倍以上、全国最多となっている東京の54・50人の4倍近くとなった。宮古島市によると、27日までの患者数は111人で人口10万人当たり199・68人となっている。
県保健医療部の糸数公保健衛生統括監は、宮古にこれまで派遣している県立病院看護師6人と感染症管理認定看護師2人の8人のほか、さらに県立病院及び看護協会に協力を呼びかけ増員する方針を示した。また、現在23室となっている宿泊施設については、早ければ今週中にも拡大するとの見通しを明らかにした。
一部の専門家が市長選挙の関連を指摘していることについては、「詳細は分からないが選挙事務所と記載が1人いる。17日投票の4日後から感染者が出ており、可能性は否定できない。情報をしっかり把握したい」と述べた。
現在の入院患者は全員が中等症以下となっているが、今後、重症者が出た場合の対応について糸数統括監は、重症者用が4床となっていることを踏まえ、「重症者はスタッフも必要になり、何人の受け入れが可能かは症状のレベルにもよる。症例に応じて沖縄本島に輸送するかは判断する」と述べた。
患者33人のうち7人が性別、年代について調査中。26人(男性11人、女性15人)は20~90代で、70代以上の高齢者が13人を占めている。33人のうち職業は飲食業、公務員、無職がいずれも1人で30人が調査中。感染経路も全員が分かっていない。
糸数統括監は宮古の感染状況に「飲食と接触による感染が多いが、施設のクラスターで患者数が増えている。感染経路は調査中だが、症状がでないうちに感染が拡がっている例もあり、体調が悪い場合は休みを取ることを守ってほしい」と呼びかけた。