使用禁止の告知看板を設置する市職員=森加越公園

公共施設が休止 感染者急増で

休館を知らせる張り紙=未来創造センター図書館

 市内での新型コロナウイルス感染者の急激な増加を受け、宮古島市(座喜味一幸市長)は27日、市民の外出制限につなげる措置として公園や図書館など公共施設の休止を開始した。入口に休止の看板などが設置された公園には人影もなく静まり返っていた。市は防災無線で不要不急の外出や島外への往来の自粛を呼びかけている。

 市都市計画課は午前9時から管理する23カ所の公園に「27日から当面の間」の使用禁止を知らせる看板や告知を設置した。荷川取公園の駐車場で作業をしていた職員は「使用禁止の趣旨を分かってほしい。期間中は使わないようお願いしたい」と話した。
 未来創造センター図書館も各入口に緊急事態宣言中の休館を知らせる張り紙が貼られていた。職員は「前回の休館から利用者が徐々に戻ってきたところだった。今は受験シーズンなので学習スペースが使えず申し訳ないが、今は感染を出さないことが一番。休館せざるを得ない」と話した。
 市公設市場は入居者に対応を委ねているが、すでに休業している店舗もあった。営業を続けている商店も「開けているがお客さんは来ない。お客さんが来なければ何もできない。店を開けるのは午前中の1~2時間だけ」と諦めたように話していた。
 この他、ICT交流センター、働く女性の家、JTAドーム、中央公民館、総合博物館、マティダ市民劇場、地下ダム資料館などが休館、イムギャーマリンガーデン施設、来間地区と長崎地区の遊歩道なども閉鎖となっている。
 防災無線は27日には1日2回、28日から朝昼夕の3回に増やして市民に自粛を呼びかけていく。

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