行政の対応遅れを「怠慢」と粟国恒広氏 松原の農地違法道路化 表現を巡り一時紛糾 市議会一般質問
26日の宮古島市議会定例会一般質問で登壇した粟国恒広氏は、平良字松原の複数地番において数年間にわたり無許可で道路が整備されているとされる現状を挙げ、同氏と市農業委員会との間で激しい論戦が交わされた。市側は、登記上は農地でありながら現況が道路整備済みとなっている箇所について「農地法違反の対象である」との認識を明言。土地所有者への聞き取りと文書回答を求めている段階とし、回答を待って今後の指導にあたる方針を示した。
粟国氏は、松原地区の4筆の農地転用状況について質問。当局の調査によると、そのうちの1筆については地目・現況ともに道路であるため転用申請の対象外であるとしたものの、残る3筆については登記上は農地であるにもかかわらず、すでに無許可で道路として整備されている実態を説明した。
粟国氏は同区域が補助整備やスプリンクラーの設置状況から、農地法第4条の審査基準において原則として転用が不許可となる「第1種農地」の可能性がある区域で違法行為が公然と行われ、特定の違反ヤードに直結している実態を厳しく追及。違法を認識しながら長年具体的な是正指導を行わない当局の姿勢を「特定の利権乱用を容認する事なかれ主義であり行政の怠慢だ」と指弾した。
これに対し市側は、当該の無許可道路整備が違反ヤードに直結しており、その整備に関与した人物と現在係争中の裁判における原告が同一人物であるとの認識を示した上で、裁判に関連する内容として一部の答弁を差し控えた。今後の対応については、所有者からの文書回答を踏まえて厳正な指導を検討していくとした。
さらにこのやり取りの終盤、粟国氏が放った「利権の乱用」という表現を巡り、一部の議員から「根拠が不明確なまま行政の怠慢と決めつける激しい表現は不適切ではないか」との異議が唱えられ、平良和彦議長は発言内容の音声データや記録を精査した上で後日適切な処置を講じる方針を示す事態となった。


