特価のとうがんを買い求める人たち =JAあたらす市場

消費拡大・地産地消PR 「とうがんの日」で特売

 JAあたらす市場で2023年宮古地区「とうがんの日」キャンペーン(主催・同実行委員会)が開催された。収穫最盛期を迎えている宮古島産とうがんの消費拡大と地産地消をピーアールしようと約2000個が用意され、1個100円の特価で販売。多くの市民らが訪れて旬のとうがんを買い求めていた。とうがんを使った加工食品や料理も販売し、食べ方も紹介していた。
 4月10日は沖縄方言のシブイの「4」、とうがんの「10」の語呂合わせで「とうがんの日」として1998年に制定。宮古地区ではJAや県、市、農業関係機関が連携して島内外の消費拡大に向け、地産地消や安全安心な宮古島産とうがんをアピールするためキャンペーンを行っている。
 午前9時に始まると店内の特売コーナーで山積みにされたとうがんを買い求めた。臨時に設置された専用レジには行列ができていた。みゃーくの味加工推進協議会はとうがんパイ、んまがぬ家はとうがんを使ったカレーや中華丼を販売。宮古食肉センターも地元産豚肉を販売したが約30分で完売していた。
 JA宮古地区野菜・果樹生産出荷連絡協議会とうがん専門部会では今冬春季は700㌧の生産を計画している。現在、部会員は55人でほぼ9割が立体栽培のため品質は向上しているという。収穫は最盛期に入っており、これからさらに増えて6月中旬ごろまで続く。
 同部会の友利博明部会長は「キャンペーンを開催してもらい、多くの人が関心を示し買ってもらえるのでうれしい。島内でも若い人はあまり知らないと思うのでもっと消費を増やしていきたい」と話した。
 実行委員長でJAおきなわ宮古地区本部の下地誠本部長は「宮古では馴染みのある食材。Iターンした人にも食べてもらいたい。来月は『ゴーヤーの日』もあり、今後はイベントに力を入れて野菜の消費を増やしたい」と述べた。

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