大勢の人が集まり賑わった宮古島冬まつり =JTAドーム宮古島

3年ぶり冬まつり開催 多彩な56ブース、5千人が来場

 第3回宮古島冬まつりが18日、JTAドーム宮古島で3年ぶりに開催された。「みんなでつくる・実験する」をコンセプトに56の個人・団体が出展。同日は5206人が来場し、ドローンの操縦体験や真剣試し切り体験会など思い思いのブースを回り、冬まつりを満喫した。ステージで宮古高校軽音部や市民参加のミュージカルショーなど15グループが踊りや歌を披露し会場が盛り上がった。
 同まつりは▽冬の宮古島を活性化したい▽環境、人材不足などの問題解決に向けてアクションを起こしたい▽みんなが集まって意見を交わせる場所を作りたい―を背景に開催されている。
 実行委員長の砂川綾香さんは「3年ぶりの開催でこんなに集まると思わなかった。楽しいことを探している人にこの場を提供できてうれしい。たくさんのブースがあるが、全部楽しんでほしい」と述べた。
 しまの工務店~アイランデスク~、若年ホームレスやひきこもりなどの問題を抱えた若者の研修や派遣に取り組むスカイネットなどの企業ブースのほか、市内の小学から高校の学生メンバーが考案したVRゲーム体験なども14ブース出展された。ステージでは幼稚園や保育園で大人気の「ケロポンズ」が歌や踊りを披露し子どもたちを虜にした。
 貝殻やサンゴ、シーグラスの破片を使って写真タテのデコレーションする「海のゴミを使って作る!海ゴミアート」のブースには多くの女の子が集まり海洋ごみを観察するとともにアートを楽しんだ。
 考案した上地俐珠穂さん(総実高1年)は「こんなに来てくれるとは思わなかった。宮古の課題でもある海のゴミ問題に触れてもらいたくて考案した。ごみを集めるのにビーチクリーンを企画したけど、たくさんの人が参加してくれてうれしかった」と語った。
 友だちと来場しスケートボード体験をした奥平陽向さん(東小6年)は「スケボーは意外と簡単だった。イベントがあると楽しい」と笑顔を見せた。
 5人の子どもと来た平良西里在住の40代女性は「こういう機会がたくさんあると子育て世帯にはうれしい」と話した。

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