開会式の式典でおことばを述べられる天皇陛下(左端) =23日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター

「美ら島おきなわ文化祭」開幕 両陛下もご出席

 【那覇支局】沖縄文化の魅力を発信する「美ら島おきなわ文化祭2022(第37回国民文化祭・第22回全国障害者芸術・文化祭)」の開会式が23日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで開かれた。沖縄の歴史を舞踊、映像、音楽で振り返る「時代絵巻」で表現するフェスティバルや天皇皇后両陛下も出席され、おことばを述べられた。文化祭は11月27日までの37日間開催され、宮古島市や多良間村など県内各地で関連イベントが実施される。
 「国民文化祭」は1986年から開催されており、沖縄では初めて。「全国障害者芸術・文化祭」は2001年から開催されており、沖縄では06年以来、16年ぶり2度目で一体開催は初めてとなる。
 天皇陛下は開会式で「本土復帰50周年という年を迎えた沖縄の地に、全国各地でさまざまな文化芸術活動に取り組まれている方々を迎え、国民文化祭、全国障害者芸術・文化祭が開催されることは誠に喜ばしいことと思います」とおことばを述べられた。
 式典では県出身の三浦大知さんが国歌を独唱。国指定重要無形文化財「琉球舞踊」保持者らが演舞を披露し、フェスティバルでは琉球交響楽団の演奏や那覇高校、南風原高校の生徒らが合唱を行うなど県内からさまざまな団体が出演し、開会式を盛り上げた。
 開会式に出席していた座喜味一幸市長は「復帰50周年の節目の年に天皇陛下を迎えて国民文化祭が開催されたことは大変意義深いことである。地域の文化力、芸術力が観光振興など地域の大きな力になるとつくづく感じた」、伊良皆光夫村長は「コロナ禍で2年間行事がなく、落ち込んでいた。沖縄の文化芸術のすごさを実感できた。自分たちの地域を大事にして、次世代に伝承する努力を感じ、感銘を受けた。自分たちも頑張らないといけない」とそれぞれ感想を話した。
 宮古島市でも21日から始まっている「宮古島市民総合文化祭」を始め、29・30日に「劇団かなやらび公演会」、30日に「詩(ことば)の祭典」、11月5日に「クイチャーフェスティバル2022」、6日に「宮古芸能フェスティバル」、13日に「先島トーク&ライブ」、20日に「みゃーくふつフェスタ」、27日に「宮古の芸能選」が実施される。多良間村では11月26日に「コミュニティーまつりin多良間芸能祭」が開催される。

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