全会一致で4年ぶりのトライアスロン開催の方針を固めた専門委員会 =市役所大ホール

4年ぶりトライアスロン 来年4月に第37回大会

 宮古島トライアスロン実行委員会(委員長=伊川秀樹副市長)は9月30日、市役所で第37回大会の第1回専門委員会を開き、2023年4月16日に4年ぶりの大会を開く方針を全会一致で固めた。14日に開く実行委員会総会で正式に決定する。新型コロナ感染対策として参加を国内に限り、ランを市陸上競技場発着の15㌔周回コース2周とするなど規模を縮小しての開催となる。同大会は19年の第35回大会を最後に開催されていなかった。
 同大会はコロナ禍のため20年の第36回が中止、第37回大会は21、22年と2年連続で延期となっていた。昨年の委員会では市内の中高生1200人から回答を得たアンケートで、開催不可が715人と過半数を占め、開催に肯定的だった451人の中でも、「ボランティアに協力できる」と答えた生徒が281人にとどまったことなどが再延期の判断に影響した。
 23年の大会ではマラソンを周回コースとすることで給水所を10から5に減らすほか、選手へのマッサージを見送るなどで必要なボランティアの数が少なくなるような措置を講じる案が示された。ゴールでの完走タオルやメダル贈呈も中止するほか、開会式と閉会式も行わない予定。
 9月15日に開かれた事務局と宮古病院(岸本信三院長)との意見交換会についての報告も行われた。岸本院長は新型コロナについて「ようやく収束の気配があるが、年末はわからない」とした上で、「4月に例えば今ぐらいの状況ならば大会をぜひやってもらいたい」と開催を肯定。
 また岸本院長は個人的意見として「コロナも大事だが宮古は高齢者もメタボも多く、運動不足の疑いや高齢者の骨折も多い。スポーツで島を活性化するのには賛成」との見解を示した。ただし感染が爆発的に広がっていないことが条件として「どこかで期日を決めて本当にやっていいか検討してほしい」と求めた。
 採決の結果全会一致で開催の方針となったことに伊川副市長は「一番大切なことは安心安全な大会を開くこと。スポーツアイランド宮古島の発展に向けて全力で取り組みたい」と話した。市スポーツ協会の砂川恵助会長は「開催は大変うれしく思うが、安心安全に万全を尽くして臨みたい」と意気込みを語った。

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