記者会見する玉城知事 =県庁

「BA.5対策強化地域」に指定  知事、取り組みを拡充

【那覇支局】玉城デニー知事は4日、県庁で会見し、政府が新型コロナウイルス対策を強く呼び掛ける仕組みの「BA.5対策強化宣言」の「対策強化指定地域」に県が同日から31日まで指定を受けることを発表した。
 指定を受けて実施する取り組みとして▽高齢者施設などでの定期検査率の向上、職員のワクチン接種▽イベントでの県職員による見回りや基準を満たさないイベントの開催自粛の要請▽体調不良時の旅行自粛、旅行開始前の検査の徹底や旅行中の健康管理など来訪者への呼び掛け強化▽市町村と連携し、地域へ出張するなどワクチン接種の推進―などの取り組みを拡充する。要請に留まるため、罰則規定はない。
 玉城知事は「感染力の高いBA.5への置き換わりがかなり進んでいるため、誰もが感染する可能性が非常に高く、このまま感染拡大が収まらない場合、医療や介護の現場はさらに危機的な状況になる。今一度、自身の行動を振り返り、基本的な感染対策の徹底について取り組んでいただきたい」と話した。
 また、10日から始まる旧盆について玉城知事は「3年ぶりに親戚、家族が集まって過ごすことを楽しみにしていると思うが、世代間交流の機会は感染拡大につながる可能性も高くなる。ことしも同居家族のみで過ごしていただき、帰る場合は時間差や短時間での訪問を心掛けてほしい」と呼び掛けた。

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