前里さん(中央)は家族と宮城所長(右から2人目)らに受章を祝福された =県合同庁舎

前里盛雄さんに叙勲伝達 市内小学校校長など歴任

 長年にわたる教育への功労が高く評価され5月1日に瑞宝双光章を受けた市立宮原小学校や西辺小学校などで校長を歴任した前里盛雄さん(88)の叙勲伝達式が1日、県合同庁舎で行われ、宮古教育事務所の宮城克典所長から勲章と勲記が手渡された。前里さんは「受章は皆さんのおかげ。今後は章に見合うような活動を」と意欲を述べた。
 前里さんは1953年に宮古教育訓練所を修了、54年10月に上野小学校で教職に就いた。宮原小校長時代には地域住民の学校への思いに寄り添い鏡原小山北分校跡地の碑を建立し、宮原小35周年事業では自ら陣頭にたち子どもたちの教育環境整備に奔走した。
 93年に西辺小校長に転任。同校のスポーツ活性化に取り組み、ミニバスケットボールや全宮古駅伝大会で準優勝などの成果を残し95年に定年退職した。
 前里さんは「このような大きな章を頂けるのは身に余る光栄で夢にも思っていなかった。41年の教員活動を終え、教え子たちに『ありがとう』と心から伝えたい」とあいさつした。
 宮城所長は「歴任校での数々の功績に感服した。私たちも先生の受章にあやかり『アララガマ魂』と『不撓不屈の精神』を育みたい」と祝福した。

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