21/22年産サトウキビ製糖業の原料搬入が終了した宮糖多良間工場 =同村字塩川

宮糖多良間 生産量3.2万トンの大台突破

 宮古製糖多良間工場(来間春誠工場長)は2日、2021/22年産サトウキビ製糖操業の原料搬入を終了した。生産量は3万2697㌧で前期比6277㌧増加し、久々に3万㌧の大台を突破する豊作となった。平均甘蔗糖度は15・79度で過去最高を更新し、原料の98・19%が基準糖度帯(13・1~14・3度)以上だった。一方、悪天候による原料不足で一時停止が相次ぐなど操業日数は182日間で同工場としては過去最長となった。
 原料の内訳は基準糖度帯が8・70%、14・4度以上が89・48%、13・0度以下が1・81%。1㌧当たりの農家平均手取り額は2万5162円で前期を1453円上回った。
 今製糖期について来間工場長は「台風の被害がほとんどなく、生育期の天候に恵まれた。多良間は村ぐるみでエコファーマーに認定されており、堆肥センターの有機肥料を多く投入していることも高品質の要因だと思う。多良間ではほとんどの農家が株出は1回で更新しており、管理作業も充実している」と話した。来期のサトウキビも現状では生育が旺盛だという。
 これまでに製糖操業を終えた宮糖城辺工場の生産量は11万8348㌧、沖縄製糖宮古工場が14万6790㌧、操業が続いている宮糖伊良部工場は6万3800㌧が見込まれ、宮古地区全体では約36万1635㌧(前期実績35万3514㌧)が予想される。

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