海水浴などを楽しむ観光客ら =6日午前10時過ぎ、下地与那覇前浜ビーチ

久々の晴れ間 海水浴場などに観光客賑わう

 大型連休がはじまった4月29日以降、宮古島地方は前線や湿った空気の影響で曇りや雨の日が続き、4日の梅雨入り、「こどもの日」の5日も雨模様となったが、6日は梅雨前線の雲のすき間で朝から晴れ間が広がった。5日までひっそりと静まり返っていた各地の観光地や行楽地には、大勢の観光客や市民が詰めかけ、特にビーチなど海水浴場はコロナ禍前の大型連休同様の人出となったもようで、終日、賑わいを見せていた。

 下地与那覇の前浜ビーチには、朝早くから家族連れの観光客らがレンタカーで次々と訪れ、午前10時ごろから駐車場が満杯となった影響で、出入口から宮古島東急ホテル&リゾーツに向かう道路沿いは約200㍍にわたって両側駐車が目立ち、混雑した。
 ビーチで営業する業者によると、前日までは観光客の姿もほとんどなかったが、6日は砂浜に準備したパラソルもほとんど埋まるほどの人気だった。海では子どもたちが海水浴に歓声を上げてはしゃぎ、海上ではジェットスキーなどのレジャーを楽しむ若者の姿が目立った。
 5日、宮古各地の最高気温は25度を下回ったが、6日は宮古島(平良下里)と鏡原(宮古空港)で正午前に28・7度を観測する25度以上の夏日となり、強い日差しが照りつける蒸し暑い1日となった。
 東京から家族4人で観光に来たという40代の父親は、「きのう(5日)は大雨が降っていたので、子どもたちは海水浴をできないまま帰ることになると心配していたが、晴れて良かった。ようやくゴールデンウイークを楽しむことができる」と笑顔を見せた。
 平良や城辺、伊良部など各地の海水浴場でも観光客の姿が目立ったほか、平良下里のパイナガマ海空すこやか公園、うえのドイツ文化村などでは子どもたちの遊ぶ姿が見られるなど、行楽地も賑わいを見せた。
 気象台によると、7日は晴れたあと、梅雨前線の影響で次第に曇り、夕方には雨の降るところがある見込みだ。大型連休最終日の8日は曇りの予報。

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