晴天の下ビーチで楽しむ家族連れの観光客 =城辺の新城海岸

観光客「ようやく旅行できた」 大型連休初日

 大型連休初日の29日、宮古島市内各地のビーチや熱帯植物園などの行楽地は、観光客や市民で賑わいを見せていた。「ようやく旅行ができた」「沖縄の中でも宮古の海が一番きれい」といった声が多く聞かれたが、白い砂浜を多数の漂着軽石が覆っている現状を嘆く人もいた。イギリス出身で現在は東京に住んでいるというマイケル・チャノンさん(47)は「宮古島は過度に商業的過ぎず、のどかなところが気に入った」と話した。

 下地与那覇の前浜ビーチでは、ジェットスキーやパラセーリングなど多様なマリンレジャーを楽しむ姿が見られた一方、城辺の新城海岸ではのんびり海水浴をしたり海を眺めたりしている観光客が多く、行楽地によって異なった賑わいを見せていた。熱帯植物園には家族連れの市民が多数ピクニックに訪れていた。
 軽石漂着の多かった東海岸の新城海岸に散歩に来たという近隣住民は「去年までの真っ白な姿を思うと悲しくなる」と嘆いた。同海岸では数多くの軽石撤去作業が実施されたが、現在でもビーチの端から端まで多くの軽石が残っている。元の景色を知らない観光客の中には、軽石の被害によるものと知り驚く人もいた。
 マイケルさん一家はスカイマークの羽田―下地島線を利用して宮古を訪問したという。「日本は北海道と沖縄のように、1つの国の中でも全然違った景色が見られるのが楽しい」と話す。
 沖縄本島や石垣島にも訪れたが、宮古の海が一番きれいと述べ「ほかの島のように商業的すぎず、のんびりできて気に入った。観光業が栄えるのは大切なことと思うが、大型ホテルの建設などが進んでいるようで、あまり変わりすぎないでほしいと感じる」と語った。息子のジェームズくん(10)はクジャクに会えて喜んでいるという。
 イギリスやオーストラリアに家族が住んでいるが、コロナ禍で長らく会えていないという。「感染は少し心配だが、来月2年ぶりに会いに行く予定」と話した。

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