宮古1月雇用動き 有効求人倍率1.67倍

宮古公共職業安定所 (阿部祐士所長) が4日に発表した2022年1月の雇用の動きによると、 有効求人倍率は1.67倍で前年同月比0.46ポイント上昇し、 9カ月連続で前年を上回った。 同月は新型コロナウイルスの感染者数が急拡大したが、 前月に続いて観光関連産業を中心に求人が増加し、 これまでのような雇用への影響が見られなかった。 同職安では 「当面の間は緩やかな改善傾向で推移する」 と見通している。

 新規求人数は642人で56.2% (231人) 増と9カ月連続で増加。 月間有効求人数は1677人で47.5%(540人)増。新規求職申込件数は249件で2.9% (7件) 増と2カ月ぶりの増加。 月間有効求職者数は1003人で6.6% (62人) 増と6カ月連続で増加。 就職件数は48件で20.0% (12件) 減少した。
 新規求人を主な産業で見ると農.林.漁業はモズクの加工などが増えて19人で533.3%増、 建設業は46人で91.7%増と慢性的な人手不足が続いており、 宿泊業.飲食サービス業も111人で73.4%増、 生活関連サービス業.娯楽業はリネンなどが増えて29人で625.0%増、 医療.福祉は180人で73.1%増、 サービス業 (他に分類されないもの) は64人で137%増。
 雇用保険資格喪失者は209人で39人減、 このうち離職理由が 「事業主都合」 は15人で9人減。 雇用保険受給資格決定件数は38人で22人増加した。
 宮古では感染拡大に伴い求人求職が一時停滞する傾向があったが、 同月は特に求人が活発で幅広い業種で増加。 2月も求人の増加傾向が続いている。 阿部所長は 「コロナ禍の影響で一部の業種や事業所では人手不足の状況にある。 しばらくの間は緩やかな改善傾向で推移すると見ている。 企業には中長期.計画的な人材確保をお願いしたい。 再就職希望者はハローワークを利用してほしい」 と話した。

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