これまでの取り組みなどが報告された学校給食推進プロジェクトチーム会議 =市役所2階会議室

給食向けニンジン栽培

学校給食への地元農水産物の活用促進などに取り組む市学校給食推進プロジェクトチーム(チーム長=上地等市産業振興局次長)会議が22日、市役所で行われ、食材を提供する伊良部漁協やJAあたらす市場が取り組みを報告。このうちJAあたらす市場は需要の高いニンジンを給食向けに栽培しており、新学期の4月上旬から出荷を予定。伊良部漁協は3月からマグロの加工品を提供する。

JAあたらす市場と伊良部漁協が給食に提供する食材

 ニンジンはJA青壮年部平良支部が栽培し、生産量2.4㌧を見込んでいる。ニンジンは毎日のように献立に使われており、同市場出荷者協議会の砂川裕喜会長は「共同調理場が望んでいるものを生産する。今後は色んな野菜に広げたい」と話す。課題は作物の洗浄や夏場の生産だという。
 伊良部漁協は水産物の販路や消費拡大などを目的に市の農林水産物流通・加工実証事業として取り組んでいる給食向けのマグロ加工品の進ちょく状況を報告。なまりフレークなどが3月に各調理場で使われることになった。
 次年度は地産地消による地域内経済循環システム構築事業として▽学校給食などにおける地産食材利用率を高める▽ブランディングの仕組みづくり▽地域内経済循環分析―に取り組むほか、6次産業化・地産地消支援事業などを計画している。

関連記事一覧