宮古島市過去最多の68人 県内981人

【那覇支局】県は6日、宮古島市で68人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。人口10万人当たりの新規感染者は300.23人。累計患者は2059人。68人は昨年8月15日の44人を上回り、1日の新規感染者数として過去最多で144日ぶりに更新した。県内では新たに981人の感染を確認。昨年8月25日に確認された1日の新規陽性者数809人を上回り過去最多を更新。県内の累計患者数は5万2724人。

 市内患者は10歳未満から60代までの男女68人。年齢別では20代の40人が最多で、30代9人と40代7人と続き、30代までの若年層で全体の80%を占めている。推定感染経路も全体の87%を占める59人が調査中で市中感染の可能性が高い。職業別では多い順でサービス業の9人、建設業8人、会社員7人。
 市の入院中は宮古病院(中等症4人、軽症3人、無症状1人)、宿泊施設療養中45人、自宅療養中は39人、入院調整中は82人。民間病院の入院患者はゼロ。
 県内患者は10歳未満から90歳以上の男女。年代別では約半数が20代となり若年層を中心に感染が拡大している。前週の同じ曜日(50人)の19.6倍で大幅な感染拡大となった。直近1週間の人口10万人当たり新規陽性者数は141.81人。100人を超えたのは昨年9月19日に公表された103人以来。県の警戒レベル判断指標ではレベル3B(感染まん延期)。病床使用率(24.7%)、重症者用病床使用率(30%)はレベル2(感染流行期)。
 県内では160人が入院(病床数304床、52.6%)しており、入院・療養等調整中は1268人、宿泊療養施設の入所者は433人、自宅療養は391人。
 また、220人の医療従事者が新型コロナなどで欠勤し、医療体制に影響が出始めている。このうち、58人(医師3人、看護師35人、事務職20人)が陽性確定者。県の糸数公医療技監は「先島地区を含め、県内各地から報告が上がっている」と説明した。
 オミクロン株の確定者は135人で、糸数技監は「新規陽性者はほぼオミクロン株だが、県は全員の検査を行っていない」とし、ワクチン接種については「重症化予防のため必要な人に3回目接種ができるよう準備を進めている」と話した。

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