芳香を放ちながら小さな白い花を咲かせるドラセナの仲間=31日夜、平良東仲宗根

幸福の木」ドラセナ 開花まで10数年

 観葉植物として人気が高く、通称「幸福の木」として親しまれるドラセナ(キジカクシ科・リュウケツジュ科)の仲間がこのほど、市内で花を咲かせているのが観察された。夕刻前から翌朝にかけて5㍉ほどの小さな花を円球状にいくつも咲かせている。夜間には芳香を放つのが特徴。

 ドラセナの仲間は熱帯のアジアやアフリカに分布する常緑性の樹木。世界に約50種があるとされ、高さは2㍍~20㍍と異なる。リュウゼツラン科ともされ、別名はドラゴンツリー。ラテン語で「メスの竜」を意味するといわれる。いくつかの種類が真っ赤な樹液を出すことが由来という。代表的な花言葉が「幸福」とされる。
 種類にもよるが、栽培から開花まで10年近くを要するともされ、珍しいという。市内で観察されたドラセナの仲間は「マッサンゲアナ」と思われ、枝状に伸びた茎にいくつも円球状のつぼみをつけ、白い花を咲かせている。夜に芳香を放ち、その匂いは「ドラセナ・フラグラス」、一部では和名を「ニオイセンエンボク」とも称される。

関連記事一覧