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2億円の高級時計をわずか10秒で強奪 来日4日のチリ人2人をスピード逮捕も残る“謎”

東京・中野区の「中野ブロードウェイ」にある時計店で、合計約2億円相当の腕時計が盗まれた事件で、逃走していた20代と30代のチリ人の男2人が逮捕された。

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逮捕されたのはピニャ・グスマン・ジェレミー・パオロ容疑者とマンサーノ・ケサダ・ボリス・アレクシス容疑者。2人は25日の正午前、店に入り、1人が入り口のすぐ近くにあるショーケースをハンマーで破壊。スイスの高級時計メーカー「パテックフィリップ」の腕時計1本と「リシャール・ミル」の腕時計3本を持ち去り、犯行時間はわずか10秒ほどだった。

犯行後、2人は二手に分かれて逃げ、1人が徒歩で、もう1人は電動キックボードを使って逃走。その後、電動キックボードは中野ブロードウェイから300メートルほど離れた遊歩道で発見されたが、ここで2人は合流し、犯行時の服を着替えてから一緒にJR中野駅の方向に向かったとみられている。

2人はその日のうちに新幹線で大阪市に向かったとみられ、27日、大阪市内の民泊にいるところを捜査員が発見。その際、ピニャ容疑者は盗難品と同じモデルの高級時計を1本所持していた。ピニャ容疑者は「盗んだのは1本だけ」と容疑を一部否認。マンサーノ容疑者は「腕時計を売って金にして、その金を母国に持ち帰るつもりだった」と容疑を認めている。

2人は事件4日前に来日したばかりというが、取材した犯罪ジャーナリストはこの事件についてこう振り返った。

「当初、超高額な時計4本に絞り、わずか10秒の犯行ということから“トクリュウではないのでは?”と指摘する捜査関係者もいました。トクリュウだと闇バイトで素人を集めて犯行に及ぶので、手口がずさんになるのが普通。しかし、この犯行は手慣れた印象だったので、そんな見方が出ました。また、この事件は強盗ではなく窃盗事件。つまり店員など人を傷つけておらず、モノを盗んだだけ。従業員が普段はバックヤードにいることを把握していたのでは、ともいわれました」

そして実際に逮捕されたのは外国人2人。逃走から2日のスピード逮捕だったが、この事件についてはある疑問が残るという。

「犯行に使用された電動キックボードは犯行の約15分前、中野駅の周辺で借りられていたのですが、利用には免許証などによる本人確認や電話番号登録が必要で、警視庁も利用者について把握しているとしていました。中野駅周辺は防犯カメラも多く、ある程度、犯人について目星がついていたと思われます。ただ、疑問なのは、来日して4日でこれだけ用意周到な犯行ができるのかということ。誰か手引きした人物がいたり、組織的な犯罪である可能性も否定できない」

警視庁は他に共犯者がいるか調べるとともに、残りの腕時計3本の行方を探しているという。今後の展開が注目される。

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